花研コーヒーブレイク
集中と分散が交互に訪れる流行について ~現在は分散に向かう時代か~
2021.04.19
こんにちは。ボンソワール桐生です。
少し前になりますが3月14日か3月16日かの日経MJに建築家の隈研吾氏インタビューが掲載されていました。建築について、集から散の時代、都市から地方などのキーワードが紹介されていました。
隈研吾氏は、ここ10年ぐらい活動拠点が地方だったようです。地方で設計の仕事をし、地方の時代だと意識されるようになっていたそうです。そしてコロナ禍で都市や商業施設にどっと集めるというスタイルに疑問符がつくようになった。建築にも開放的なコンセプトが必要だとか。詳細は日経MJをご覧ください。
すごく強引ですが、花の人気トレンドと似ていますね。僕はおお、そうか建築もそうか(笑!)と大巨匠の言に納得しましたよ。大輪(=集中)から小輪多花(=分散)と読み替えるとソックリ。やはりここ10年ぐらいでトレンドが変わったんだなあと。花のトレンドの変化についての詳細は、当ブログのバックナンバーでちょいちょいトレンドに触れていますのでそちらも併せてごらんください。でも核になることはあまり触れていませんので、よろしければ講演に呼んでください(!)
同じく異業種での話ですが、地ビールについて。1990年代は地ビールという呼び名でした。今はクラフトビール。以前は、小ロットでのビール製造管理が品質安定せず大変難しいものだったそうです。その為、地ビールも話題が高まった一時は良かったそうですが、間もなく低迷したそうです。それがいまや、ご存じの通り大ブームですね。クラフトビールの製造拠点をラベルでみるとあちこち地方で製造されているようです。小規模な醸造施設が地方に分散しているとみていいのかな。
何しろ大手でも都内で小規模な醸造タンクを設置したレストランをやっているぐらいですし、分散しているといっていいのでしょう。全く異なる分野、二つの事例だけを挙げるだけで恐縮ですが、これをもって多くの業界で分散(地方という場合もあるし、様々という場合もあります)に向かっているいってもいいのかなあ。とはいえ好きなビールは大メーカーの大ブランド商品なので、この分散しているという考えも、全部ではないんだよなあ・・・。
花きの品目別取引トレンドはフラワービジネスノートにも最新データが掲載されています。
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それではみなさま、ごきげんよう。