花研コーヒーブレイク
オンシジウムの香り
2012.06.22
今週、大田市場花き棟の中央通路に展示されているのは、JAしみずさんのバラとオンシジウム。
香りの少ないオンシジウムの中でとりわけ芳香を放ち、注目したいのがオンシジウムのシャーリーベイビー。略して“シャリベ”。
チョコレート色をしているが、香りもバニラ様でレモンカスタードクリームの香りを併せ持つ。
もともと香りの弱いオンシジュームにおいて、この香りの発現は奇跡といわれ、あらゆる芳香花の中でもこれ程甘く人工的な香りを放つ花はなかなか見当たらない。
市販のフレグランスや芳香剤でもこの香りは再現されておらず、まさに自然のフレグランスである。
また茶紫の花色は黒花系に分類され、色彩の面でもポイントが高い。
隣に展示されているオンシジウムのワイルドキャットも芳香性で、こちらはテッポウユリと同じ香り。
テッポウユリほど強過ぎず、柔らかく拡散性もありルームフレグランス向き。
バニラの香りにはティーローズの香りも調和する。
今回の展示品では、シャリベとカンツォーネの組み合わせがベスト。香りの調和もさることながら、黒い花と真紅の色彩のコンビネーションが良い。
バニラの香りを嗅ぎながらスキンケア効果も得られるオススメの組み合わせ。
また今回の展示ではレザーファンの使い方を評価する声も多数あった。
(む)