花研コーヒーブレイク
6月20日 ペパーミントデー ~脱法ハーブって??~
2012.06.20
6月20日、本日はペパーミントの日。
ハッカが特産である北海道の北見市の「まちづくり研究会」が1987年に制定。
20日=はつか=はっか=ハッカということらしい。「6月」というのは梅雨のない北海道で、この時期爽やかな季節を迎えるからだそう。町興しのために作られた日とはいえ、花業界も便乗したいような日である。
そのペパーミントの日の朝のニュースで流れたのは「脱法ハーブ」事件。
山梨の医師と看護婦さんが仲良く・・・かどうかはさておき、いわゆる「脱法ハーブ」を吸引して、体調不良に陥り、勤務先の病院に搬送されたと。
まあ、搬送されたのが医療関係、しかも医療のプロだけに呆れるばかりのニュースだが、 この「脱法ハーブ」とは何か。正しく認識している人は意外と少ないのではないかと思う。
最近良く耳にする脱法ハーブ。なぜか非常に頭に残る音だ・・・「ダッポーハーブ」。
アタクシ自身の勉強も兼ね、脱法ハーブについてまとめてみたい。
その名こそ「ハーブ」と付くが、英名ではSynthetic Cannabinoid(=シンセティック・カンナビノイド、“合成のカンナビノイド”)。
cannabis(カナビス、大麻)をご存知の方は多いと思うが、カンナビノイドとはカナビスに含まれる化学物質の総称。カナビスには60種類を超える成分が含まれている(スゴイ!と言いたいが、褒めている場合ではない)が、それらから作られた化学物質をまとめてカンナビノイドと呼ぶ。
カンナビノイドに含まれる主な成分の中には、時空間の感覚に変調をきたし幻覚等の精神作用をもたらすほか、生理現象として心拍数が上がったり、興奮、嘔吐なども引き起こす症例が挙げられている。
もちろんこれは医薬品として認可されているわけではないが、大麻の栽培などは明確に禁止されている一方、(ここからは推測だが)この化学物質の取り扱いに関しては明確に禁止が謳われておらず、法の抜け道になっているのではないだろうか。どうやら個人輸入できるらしい。
脱法とは、違法同様だが、法の網をくぐりぬけて悪事を働くこと。こうして法の抜け道を見つけて、シンセティック・カンナビノイドを利用したりするのだろう。
今年の1-5月でも、脱法ハーブ吸引による体調不良を訴えて、救急搬送を要請したのは99人いるらしい。
救急搬送要請が99か。こんなオヤジギャクを飛ばしている場合ではなく。。。
市場に流通しているハーブはもちろん全て合法。みなさんが日常生活で目にするハーブは脱法ハーブとは異なる代物と思っていただいて間違いない。
脱法ハーブはハーブではない。薬物である。
んもう、ホント、紛らわしいからそんな悪いモンに「ナンチャラハーブ」とか命名せんでほしいな。ハーブに失礼やて。