花研コーヒーブレイク
標準化に未来はあるのか
2021.03.25
こんにちは。ボンソワール桐生です。
花きの出荷箱を標準化したときに未来はあるのか。
結論からいきます。
やはり標準化に未来があると思います。
実は私は花き流通における「標準化問題」をテーマに取り組んできました。その一つが切花の出荷箱です。
例えば、市場協会の事業の中で加盟されている卸売会社や物流の先生たちと研究し、標準準容器とやらを提案しています。但し、標準化というのはコストを下げることが目的であり、大前提なので、なかなか急に売り上げが伸びるということではありません。経費が下がる可能性があるということです。
どのくらい経費を下げることができるかということは、実はどのくらい売り上げが上がるかということよりも、予測を立てやすいと思います。経費を下げることは売上を上げることよりも自分でコントロールできる要素が大きいからです。物流の性質として、データがあれば試算できますから予測精度は自ずと高くなります。あるいは見積もりも出すことができます。段ボールならいくら、トラックに何ケース入るか、入るなら輸送単価はいくらと事前に計算がつきます。当たり前ができれば、標準化の効果は極めて高いと思います。
花き商品は多種多様で、大田花きの年間扱いだけでも花は約1.5万種あると計算されます。これをひとまとめにした標準箱というのは確かに難しいところがありますが、メリットもあるとみています。
そこで、常時花き流通に従事されるみなさまのお目にふれますよう、標準容器として提案した実物を大田市場内で展示し、考えるきっかけとして投げかけております。大田市場ご来場の折にはぜひ、標準容器をご覧くださいませ。
そして、弊社のフラワービジネスノートも日々花き販売を考えるヒントとしてご提案しております。
それではみなさま、ごきげんよう。