花研コーヒーブレイク
春のガーデニングシーズンは図書館も
2021.03.23
こんにちは。ボンソワール桐生です。
図書館から「予約した本が届きました」という連絡があり、受け取りに出かけてきたところです。
『失われゆく仕事の図鑑』(グラフィック社)、2020年に出版された本です。何かの書評で見かけ、ネットで確認すると表紙が銀座の花売りでしたので、借りてみました。
銀座で花束を販売するというと、80年代、90年代、あるいは2000年代初頭までは銀座のあらゆるお店に精通した人が道案内を兼ねて、花を販売しているイメージというがありました。銀座の何丁目でしょうかねえ・・・、軽トラックで販売しているお花屋さんがその飲食店だらけのビルが集合する界隈に出店。もうビルにびっしりと飲食のお店が入居して、どこになんというお店があるのかさっぱりわからない状態。バブル華やかなりしころは人出も多く、当時はもちろんスマホもありませんから位置情報もさっぱり。という時代に、ここで活躍するのがその地を知り尽くしているお花屋さんの存在です。こんなやり取りが交わされたと思います(想像です)
「いやー銀座ってすごいねえ、〇〇ビルにある◇◇パート2に来いって部長に言われたけど、どこにあるんだかなあとほほ・・・」
なんていうビジネスマンが、
「あ、あそこで花を売っている人に聞いてみよう。“すみませーん、ここに行きたいんですが”」
と、お花屋さんに声をかける。
「あーここはね、ほらあそこ、はす向かいのビルが〇〇ビル。
あのビルトイレが狭いからね、どうしてもっていうときは出て隣のビルの借りなさいよ。ちゃんとお願いしてだよ。どっからいらしたの?
ところで、せっかくだから花の一つも買って行きなさいよ。手ぶらじゃ寂しいでしょう・・・」
なんて、展開になるわけです。(ここまでが想像の会話シーン)
一人芝居をしてしまいましたが、銀座の花販売とはこういうイメージだったのです。
が、この本で取り上げられているのは1960年代ぐらいの話で、幼い青少年が生活費のために花束を販売していたと書いてあり、道案内という意味合いの説明はありません。色々なスタイルの花売りがあったのかもしれません。
タイトルに戻りますと、この本を借りるために図書館に行きましたら、おすすめコーナーはガーデニング真っ盛りでした。
良い本に巡り合えると、自分が求めていた確実な情報にたどり着いたという感じがしていいですね。ネットですとなんだかどのサイトがいいのか、どのくらい信頼できるサイトなのか、よくわかりません。そこから確認しないといけません。本もある程度はそうですが。
ときどき同じような言い回しのサイトに多数に行き着きます。どうしてもコピペ感が拭えず、ちょっとどうかなあと盛り下がることも。本はもちろん、ネットでもNHK趣味の園芸のHPは専門家が書いていますのでおススメですが、こうした何冊かを見比べるのは楽しいものです。
もちろんこちらの本(「ノート」という商品名ではありますが)もおすすめです。
それではみなさま、ごきげんよう。