花研コーヒーブレイク
ガス屋さんたちのスマイル
2012.05.30
引っ越しに伴い、日々次々と色々な業者の方が自宅にやってくる。
水道でーす、ガスでーす、電気でーす、NHKでーす、xxxの納品でーす。
ありがとうございます。
「お部屋の中、失礼してもよろしいですか?」
はい、どうぞ、宜しくお願いします。
まあまあ、みなさんお疲れ様です。こうやって1日中、何軒も回って同じことを説明して、お茶の1杯も飲まずにまた次のお宅に行くんやろな。
もしかしたらお手洗いも行けずだったりするのかなんて、余計なお節介に思いを巡らせてみたり。
それにしても感心したのが、彼らの接客レベルの高さである。行き届いた社員教育の賜物か。
多くの場合20代から50代までの男性、共通してニコニコ笑顔を忘れない。
「お話しするときは相手の目を見て」の忠実さといったら、コチラが照れてしまうほど。そして物腰の柔らかさ。当たり前すぎるような質問をしても、おおらかに答えてくれる。もっと何か分かっていることでも質問しちゃおうか・・・という気にすらなるほどって、アタシはオヤジか。
一方、東京駅前の有名なレストランxxxで日曜ブランチ。注文した皿は温かく味は確かなものだが、店員さんは冷たい。
食後に注文したコーヒーがなかなか届かず、次の予定もあるので女性の店員さんに声をかけると、「はーい」と締まりのないだみ声で返事が返ってくる。
機嫌悪そ。
声をかけたコチラが悪かったかと思うほど。忙しいのがわかるだけに、コーヒーは別のところで飲もうかという気にもなる。
恐らくはアルバイトなのだろうが、某レストランの看板ショッてるんだから、満たさなければならないサービスレベルというものがあるだろうに(お店のために)。それとも、その知名度に胡坐をかいたが故に表れた態度なのか。
物が溢れ、企業同士の競争が激化。物と価格以外に何で差別化するかといったら次はサービスになる。益々サービスや接客が充実していく。マクドナルドのスマイル0円のメニューも日本ならではだろう。
日本のサービスレベルは恐らく世界でもトップクラスだろうし、それに慣れてきた消費者が期待する接客レベルもどんどん上がっていく。
その上、花を取り扱っている人なら優しくて当たり前くらいの気持ちで働きかけてくるだろう。だからこそ道をよく聞かれる花小売店の方も多いのではないだろうか。
幸い、あまり愛想のないお花屋さんの話を聞いたことはないが、日本の消費者の成熟度や他業界のサービスレベルの高さを知ると、我々花を取り扱っている者も接客に気を緩めてはならないし、更に接客レベルを磨いていかなくてはならないと感じる。