花研コーヒーブレイク
タイの諺について
2010.09.27
やっと涼しくなりました。
今日は雨も降り、肌寒いくらいです。
他愛もなく、タイの諺についてご紹介したいと思います。
日本で秋の諺といえば、有名なのは「女心と秋の空」。
これは美しく晴れた秋の空も長続きしない移り気な天気と女心をかけた季節の象徴的なフレーズですが、タイ王国にも似たような諺があります。
「女心はサトイモの葉の露」
サトイモの葉の露は大きくて透き通っていて、一瞬の輝きを放ちます。また、日が高くなるとツルン(!)と葉から滑り落ちるはかなさがあり、表面張力で葉の上をコロコロ動く不安定さがある・・・まさに女心そのものですねぇ~。言い得て妙という感じです。
「地震・雷・火事・親父」は日本では三大怖いものと言われていますが、これまたタイ王国でも似たような諺があります。
「巨象・コブラ・古い召使・愛妻」
古い召使と愛妻は裏切る可能性があることから恐れられているそうです。(両方とも持った経験がないので、真偽のほどはわかりませんが)
日本でいう「猫に小判」は「鶏にルビー」だそうで。わからなくもありませんが。
その他に「蓮の茎を折るときはスジを残せ」。
これは人と争うときは修復の余地を残しておけという意味だそうです。ごもっとも。
お皿に残った最後の一つを誰が頂くかというときに、日本では「残り物には福がある」といって、誰かに食べるよう促したりしますが、これまたタイでも同様に「最後の一つを食べると、素敵なボーイフレンド(ガールフレンド)ができて、幸せになる」といわれます。
タイ王国らしいのは「良いことをしてやれば、良いことが来る」これはタイ人の人気ナンバーワンの諺。敬虔な仏教国ならではでしょうか。
また、タイのには動物に関する諺が非常に多いようです。例えば犬は社会の最下層の人の例えとして使うことが多く(英語でもそうですが)、また、猫も裏切るキャラとして頻出します。日本の十二支に猫がいないのも、十二支を決めるレースの際にネコがズルをしたからと聞いたことがあります。(他にも理由があるのかもしれません)
猫のキャラ設定は日本と同様なんですね。
同じアジアで仏教国のタイとは、詳細は異なっていても、その諺の内容にはなんだか頷けるところがありますね。