OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

桃色クローバー

2012.05.16

いま、巷では「ももいろクローバーZ」というアクロバット&美少女系アイドルグループが、AKB48を凌ぐ勢いで・・・かどうかは分かりませんが、大変な人気となっています。通称「ももクロ」と呼ばれていますが、みなさんは本当の桃色のクローバーをご存知でしょうか。

クローバーには白色の花を咲かせるシロツメクサと、桃色の花を咲かせるアカツメクサがあります。
四葉のクローバーで有名な小型のクローバーが良く知られているシロツメクサで、それより若干大型で背丈が高く、桃色の花を付けるクローバーがアカツメクサです。

 

 

シロツメクサの四葉は幸運の象徴といわれ、花言葉も「幸運」です。
三つ葉のクローバーやシロツメクサ自体の花言葉は、「約束」「私を思って」が一般的で、クローバーらしいとてもカワイイ印象があります。
こんなにも可愛らしいシロツメクサですが、二つ葉のクローバーは復讐や怨念を意味し、誤って見つけてしまうと不幸が訪れるといわれています。
この云われには本来の「白詰草」ではなく、「白爪草=白い爪の草」に喩えて「幸運の四葉から葉(爪)が剥がれて減っていく」といった連想から生まれているようです。なんとも不気味な説で、「貞子」みたいでチョット怖いですね。

 

アカツメクサは元々、鶏やウサギなどの牧草としてヨーロッパから導入されたようですが、現在は野生化してます。「赤」といえども実際の花色は桃色で、その姿はまさに「ももいろクローバー」です。花言葉は主に「豊かな愛」「勤勉」。

クローバーの仲間はマメ科特有の葡萄に似た甘い香りをもっていますが、シロツメクサに比べアカツメクサは更に香りが強く、同じマメ科のスイートピーを上回ります。香りタイプは葡萄(ぶどうゼリー・ぶどうジュースに近い)で、花全体が硬くなる開花後期にはシナモンの様な刺激のある香りも混じります。
また丈が長い分切り花に向いており、コップ等のガラスの器に活け、テーブルや机の上に飾ればカワイイ雰囲気を楽しめます。

 

アイドルのももいろクローバーといえば「海賊」、ではなく「足利市」(足利市の某神社が、以前ももクロの歌が使われているアニメで地域振興を図っていた)ということで、足利市の渡良瀬橋の麓で見つけました。

 

渡良瀬橋周辺は日本タンポポの群生地でもあります。
年々、数が減りつつあるアカツメクサですが、今の時期ならば開花中の姿を河原の土手などで見ることができます。

(む)

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