花研コーヒーブレイク
2021年ヒットするのは希望の光の植物?
2021.02.04
こんにちは。ボンジュール内藤です。
少し前に小欄でパントン発表のカラーオブザイヤー2021についてご紹介し、伴いグレーイッシュな花きについて言及したことがありました。
またつい最近のhortibizのニュースでは、パントンカラーオブザイヤー2021を元に、種苗会社のテラノバ(米国)が生産者やガーデナー向けに、2021年の色と発表されたアルティメットグレー(灰色)とイルミネイティング(黄色)に該当する植物をリストアップして紹介したとの記事。
しかもテラノバ社の社長曰く、「私たちの会社はアメリカの北西部にあるので毎日どんよりした空の下、グレーという色についてはよく精通している。また、何週間もその空の下にいるからこそ、いざ太陽が出たときにはイルミネイティングカラーのように光り輝き、人々の体と心を温めるものだ」(だいぶ意訳ですが、あっているかな??)ということをおっしゃっています。
ということで、わたくしどもも真似をしまして、パントン発表の2021のトレンドカラー、とりわけ花きで検討するのが難しそうなアルティメットグレーは、こんな感じの植物でしょうか??という切り口でピックアップをしてみたいと思います!
(半分以上は読み流してください)
ピックアップの前にはたと思いつき、会社の本棚から持ち出したのはこちらの本。もう13-14年前に購入したものです。
Silver Liningとはつまり「シルバーのライニング」(そのままじゃないか!Σ(*゚Д`;))
横文字をあえて排除すれば「銀色に輝くもの」といったところでしょうか。この本には、シルバーの輝きを持った植物がたくさん紹介されています。パラパラと見ていると、このあたりの植物など切り葉、切り枝として流通があれば、引き合いがあるのではないかな~と思うものも多々掲載されています。例えば、今でしたら、線でフォルムを構成するもの(あるいは細葉系)が使いやすそうに思います。
(①「シルバー」っぽい光で、②「線」で構成されたフォルムのグリーンという括りでは、年末にコニファーのブルーアイス(ホソイトスギの園芸品種)が人気だったことに象徴されているかもしれません)
ガーデニング用にすでに流通しているものも多いと思いますが、今だったら切り花マーケットでも面白いかもという植物の写真を以下にいくつかご紹介します。
例えばこのあたり、シルバー系のシダとか・・・
こちらはヒマラヤスギの園芸品種ですが、シルバーの輝きを放っています。
線で面を作る、あるいは線で空間を作る、フォルムを作るとは、例えば次のような植物を指すつもりで言及しました。
ここまででなくても、シルバーの細葉は可能性ありかもしれません。
鉢物ではすでに流通がありますが、切り葉としてもイノベーターさんたちにいかがでしょうか。
※ただーし!なんとなくパラパラとご紹介してしまいましたが、シルバーの光とフォルムからピックアップしただけでございます。
そのほか、切り葉にした時の日持ちや丈の長さの確保、芯の丈夫さ、全体的な葉のサイズ感、匍匐性・木立性などの生長の特性、生長の速度、歩留まり、枝ごとの統一性、生産コスト、期待される取引単価など、色形以外の市場性は一切鑑みておりませんので、ご了承くださいませ。
silver liningとは、英語表現で「希望の光」という意味もあります。今年はシルバーライニングの植物にまさに希望の光を見出せる年になるいいなと思い、つぶやき半分(以上)でご紹介してみました。
よろしければこちらもどうぞ↓どちらかと言えば、ゴールドよりもシルバーの輝きを放っているように思いますが、いかがでしょうか。
どんな時も希望の光を心に持ちながら業務に邁進してまいります。明日は仲卸通りでシルバーライニングの植物を探してみたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。