花研コーヒーブレイク
主語を変えてみる ~花束の主語を季節の枝物にしてしまうというアイディア~
2021.02.02
こんにちは。ボンソワール桐生です。
今日は節分。節分と言えば桃の花の販売が盛んですが、桃の花にちなみ、「枝物」(←花き流通業界の大きな分類の一つです。主にその枝ぶりや樹皮・葉の様子などを味わう木質化した商品・・・とでもいいましょうか)についてご提案です。
日本の様々な地域から、月ごと、品目によっては週次で季節の花が入れ替わり生産供給される。それくらい多様性と面白さがあるのが日本の花き流通業界です。この個性をどう発信するのか。ここに課題とチャンスがあります。
通常でしたら、52週の商材提案を花もの中心に考えると思いますが、それを思い切って枝物にしてしまってはどうかというのが本日のご提案です。
52週、52アイテム、被りがあってもいいと思います。枝物は季節によって芽吹きもの、新緑、実もの、紅葉ものなどステージが異なりますから、別の品目かと思われるくらい味わいも異なります。樹皮の美しさなどを生かしたり、提案の仕方が何通りもあります。花束、アレンジばkらいでなくスワッグにも活用できますし、枝物に日本特有の技術であるタメを活かせば、さらに楽しみ方は広がります。
これまで枝物用の花瓶がないから、枝物を敬遠していた生活者も、毎週素敵な枝物の提案があるとなれば、枝物用に花瓶を一つ用意して、いつの季節も枝物を楽しめる準備が整うかもしれません。
まだまだ世界的にみても生活者の置かれた状況は厳しいものがありますが、いつか春は来るわけですから枝物をEDAMONOとして国際的に発信するのもいいでしょうね。そしてEDAMONOをウエブスター大辞典に載せましょう(最後は蛇足でした)。
ではごきげんよう。
ちなみにフラワービジネスノートには、2021年版限定情報として「枝物」を細分化した「月別品目別出荷量」一覧表が掲載されています。
月のおすすめの切花でも枝物だけ文字色を変えています。