花研コーヒーブレイク
続・コロナ禍の影響を月別家計消費でみてみよう
2020.12.15
こんにちは。ボンジュール内藤です。
昨日の小欄の続きです。
体感的に在宅期間中はおうち需要の花が切・鉢問わず売れていたという話。しかしそれを裏付ける全体的な確固とした数字がありません。店舗ごとにはもちろんあると思います。しかしそのデータは極めてプライベートなものです。
そこで、昨日の花研コーヒーブレイクでは総務省の家計消費調査からデータをとりグラフにしたものをご紹介いたしました。
ところが、「あら?いうほど切花については伸びていませんね???」という結果でした。これはどうしたことでしょうか。
そこで、東京都のみの支出金額を見てみました。人口が多い分、全国でも感染者数が多く、在宅勤務者もきっと多かったであろう東京都です。
こちらをご覧ください。
【切花】一世帯あたりの支出金額(東京都区部)
はい。3月は明らかに突出しています。1-2月の伸びていますが、それ以上に3月の伸びが目立ちます。切り花の支出金額はしっかり伸びていました。4月も。5月は微妙ですが、その分園芸植物に支出したのかもしれません。6月も伸びているといっていいのではないでしょうか。コロナが落ち着いてきた8月以降はやはりまた切花支出が伸びていません。
【園芸植物】一世帯あたりの支出金額(東京都区部)
園芸植物の伸びも目立ちます。2月から伸び始めていますが、3-4月の伸びが目立ちます。
【園芸用品】一世帯あたりの支出金額(東京都区部)
園芸用品については、東京都区部3-5月の伸びはコロナ禍の象徴的な支出の動きと言っていいのではないでしょうか。
【切花+園芸植物+園芸用品】一世帯あたりの支出金額(東京都区部)
そして合計。これだけ見るとやはり3-4月の伸びは、社会的に何かあったろうと思わせるものです。2020年のデータに関しては、コロナによる影響といっていいでしょう。
ということで、弊社ではこのような情報を交えながら、研修会やセミナーで以下のようなことをお話しさせていただけます。
・コロナ禍で花き業界に何が起こっているのか(需要カテゴリー別分析)
・このような状況下で(例えば生産地に)求められていることは何か
・コロナ禍や社会情勢を受けた直近の花きトレンドなど
についてお話できるかと存じます。
ぜひ、年度末の研修会、勉強会等に弊社をご利用いただけますと幸いです。
ご相談・お問い合わせはこちら→hanaken@otalab.co.jp
その前にひとまず花業界のこと俯瞰してみよっかなーという方はこちら→花研shop
それではみなさま、ごきげんよう。