花研コーヒーブレイク
雨のバンコク
2012.06.11
6月9日、関東地方でもいよいよ梅雨入りした。
今年は入梅は6月10日なので、ほぼ同じ。やはり先人が取り入れた暦(入梅は雑節のひとつ)というのは叡智の結集とでもいうか、良くあっているものだなと思う。気候は毎年変動するので、あわないこともよくあるが・・・。
さて、梅雨入りにちなんで、1月のバンコク日記から。
◆バンコクの憂鬱
バンコクで今年初めての雨。分厚い雲、灰色の空。乾季の雨で珍しい。
微動だにしない交通渋滞。いつ動き始めるのか。信号青なのに。しかも交通ルールなんてあったもんじゃない。ぶつからなきゃそれでいい、人をひかなきゃそれでいいか?
力無くうなだれた乳飲み子を抱え、物乞いする母親。風俗産業が栄えた街。何もかもがあからさま。都市の風紀を乱す。
◆バンコクの悦楽
バンコクで今年初めての雨。訪問者へのウェルカム・レイン。出迎えありがとうござんす。
微動だにしない交通渋滞・・・と覚悟していると、結構動くんだな、これが。信号機も「青まであと○秒」と表示されるし。たいしたルールがなくても事故率が低いのは、譲り合いが徹底された敬虔な仏教国がなせる技。行き交う人やバイク、車を見ていると面白い。
物乞いする母親、前を歩くタイ女性がコインを差し入れる。目に映るものは悪いことばかりじゃない。
風俗産業が栄えた街。楽しそうな人々がすれ違う。看板に変な日本語が書いてあり思わず吹き出す。派手なネオンも悦楽のバンコクを演出する。
エキサイティングシティ、バンコク。どのように映るかは自分の気持ち次第。
日本の梅雨もどうやって乗り切るか、雨を嘆くだけでなく、気持ち次第で少しは楽しくなるかも。