花研コーヒーブレイク
日本人男性の一目惚れの確率は!?
2012.05.15
日本男性は、世界的に見て「惚れやすい」性格だという調査結果がある。当社の調査ではない。恋愛小説のハーレクインが世界22カ国の男女を対象に、一目惚れについて調べた結果だ。
「経験がある」と答えた日本人男性は68%で世界平均の54%を上回る。73%でトップの中国、72%のメキシコに次ぎ、イタリアと並んで第3位だった。最下位は米国の27%、英国は34%で下から2番目。
恋と情熱の国イタリアと並んで3位というのは意外な限りだが、それだけ日本には素敵な女性がいるのだろうということで「思わず」納得。
恋愛研究に詳しい医師(そんな人いるのか?)で作家の藤田徳人さんは「人間は自分に似たものに好意を持ちやすい」と。一目惚れは両親の面影や教育、環境など他の遺伝子の影響もあるという。
日本の男性が惚れやすいのは「不釣合いな相手を恋の相手と錯覚する自己認識の甘いタイプが多いから」と見る・・・アハハ、厳しい^_^;
一方で、日本人女性の一目惚れ経験者は48%。平均よりやや低いのは「結婚、出産、子育てという現実的な問題を頭に浮かべるからではないか」と見られている。
ここで実験!・・・といきたいところだが、諸事情により代表選手として恋愛経験豊富な九州切っての色男、福岡県の某花生産者M氏に話を伺った。
インタビューアー:「一目惚れしたことはありますか?」
M氏:「あるよ」
イ:「何回くらいですか?」
M:「2、3回くらいかな・・・」
イ:(意外と妥当) 「結果はどうでした?」
M:「まあ、だいたい百発百中だね。僕は常に全力投球だから。」
イ:(さすがM先生)「コツは何ですか?」
M:「情熱を持って接すれば相手はいつか分かってくれるっていうことだね。」
なるほど。
他にもアタクシの席の周りの男性陣に聞いたところ、10人中7人は一目惚れをしたことがあると言っていた。まあ、だいたい調査結果の68%と同じということだ。このネタに関しては、あまり深掘りせずこのあたりで検証終了。
なぜこんなくだらないと思われそうなことを書いたかって、母の日疲れの癒しのためもあるが、一目惚れのインスピレーションも、消費者が花を思わず買いたくなってしまう衝動も、実はなんとなく似ているのではないかと思ったから。男女の別はさておき、一生懸命な生産者の情熱はいつか消費者に届くかもしれない。その情熱と、受け入れ側の消費者の衝動とのマッチングこそが「成就の瞬間」と言える。固定観念に捕らわれず、情熱に満ちて、時にはコレといった好みのタイプを持たない消費者に気に留めてもらうために、バラエティに富んだ商品を出し続け、その商品に恋をする罠を仕掛けるのもひとつ。
また、“新規顧客開拓”、“新たな花の需要喚起”というなら、価格競争の次には「サプライズ!」(驚き)と「ストーリー性」(付加価値)が必要というセオリーも恋に落ちるプロセスと同じかも・・・なんて。
一目惚れをする人は、むしろインスピレーションがよく働く鋭い感覚の持ち主なのだろう。花は比較的衝動買いしやすい品目。鋭い感性を持つ生活者の皆さんに一目惚れしていただけるよう、作り手も売り手も感性豊かに仕掛けていく必要がある。
日本人男性の一目惚れをする確率については、世界中約190カ国ある中の22カ国をアンケートの対象としている。その中の1位だったからといって世界一とは限らないし、確かにクリティカルなポイントを多分に含む調査結果だと思う。まあ、しかしそれぞれに何かを考えさせるひとつの面白いネタではある。