花研コーヒーブレイク
フィールドブーケっていうのですか・・・最近とてもハマってます
2020.12.28
こんにちは。ボンソワール桐生です。
オランダのウェブマガジンbloemenkrant(ブルーメンクラントと読むのかな?)を読んでいたら、ある記事にフィールドブーケという表記がありました。フィールドブーケ?なんじゃそりゃ・・・??と思いませんか。
私は初耳だったのでグーグル検索しました。するとあるわあるわ!花束の画像が大量に検索から出てきます、あ、これってシャンペトルブーケのもう少し削いだような商品だと思いました。これだけ検索でひっかかるのですから大流行りです。
そういう実態を見て、日本の花き業界雑誌などを見ますと、日本でもフィールドブーケのデザインを取り入れた作品があることに気が付きます。もちろんフローリストの一品ものですから大変設計されたものです。一方、EU諸国のブーケ販売サイトで見かけるデザインもよくできていると思います。素材がとても汎用性の高いアイテムなんですね。日本でも入手できるなというアイテムです。
以前オランダの先生に聞きましたが、フィールドブーケのデザインは、1つの花束で同じ花を2本以上使わないブーケスタイルです。10本の花材を使っているとすれば、すべて異なる花材なのです。商品化されたものを見ますと、確かに種類の違う花を使い、それから花束にするときに花の高低差を付けることで自然な感じを出しつつ、乱れ感じを出さずにうまく調和した構成を保っています。
ネットショッピングで花束を購入できるいくつかのサイトがフィールドブーケというカテゴリーで、多数の商品を掲載しています。サマーという季節名がついて、ヒマワリやなんとなく初夏の花で構成されたフィールドブーケ、ピンクフィールドブーケなら、ガーベラやバラのピンク系を織り交ぜた商品を見ることができます。
フィールドブーケの素材構成は、大輪系の花、草花、スモークグラスのようなふわっとしたグリーン、アガパンサスやキンギョウソウのようにすらりとした茎をもつ花で、これらを一本ずつもしくは数本、組み合わせてデザインされています。これは確かにガーデンというか庭から切ってきたという感じがします。繊細な草花だけでなく、切花業界らしい大輪のガーベラなどが合わさることで花束商品としての存在感があります。商品としての存在会というのは重要な気がします。うまく表現できませんが、真似できないなあ・・・買っちゃおうという心理が働くのでしょうか。
とにかく商品化させている技術に感心します。つらつらといくつかのサイトを眺めた結果、私が関心したサイトはここ(regiobloemist.nl)です。
ご都合が許せばちょっと見ていただきたいのですが、商品を選択すると基本的にはブーケサイズが三段階選べるページになります。価格が違うこと、大きさ、つまり使用花材本数が違うことが画像で確認できるように、画像も三種類その場で閲覧できるようになっています。画像同志も連動できていて、小さいブーケから中ぐらい大きいブーケに画像をクリックしていくと、元となるデザインに少しずつ花が追加されていくように画像が変化します。
基本デザインは一緒ですが、大きなブーケの方が花材が多いのです。それがよくわかります。そしてデザインは崩れてもいない。大中小がそれぞれ整っている構成です。当たり前ですがプロが商品見本を設計するのだろうなあと感心します。最近日本でも花きのECサイトが発展していますが、今回ご紹介したような商品の作りこみ、画像データの作りこみをしているサイトは日本では見ないなあ・・・。今のところはEUの販売サイトが手が込んでいると思います。いや、追いつけるけどね。
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それではみなさま、ごきげんよう。