花研コーヒーブレイク
11月15日 つなげよう花の心 いけばなの展示を見ました
2020.11.17
こんにちは。ボンソワール桐生です。
11月15日(日)、復興応援いけばな展「つなげよう花の心9」が今年も増上寺の展示室で開催されました。毎年見に行っています。今年は天気も良かったので新しくできた高輪ゲートウェイ駅から増上寺まで歩きました。結構遠かった・・・。
展示は素晴らしい作品でした。写真のとおり現代芸術的な作品から和の空間を使ったコンサバな作品まで多数。
最近現代芸術が好きなので、ペットボトルで構成されたモニュメントと砂地におかれたペットボトルに活けられたキク、この作品がお気に入りです。朽ち果てないペットボトルと、数日しか持たない花との対比が震災とは忘れない記憶であり、また時間共に変化しやがて風化してゆく部分もあることを暗示しています(という個人的な理解です)。造形をよく見ると、DNAかタンパク質の立体構造のようでもあり、記憶が紡いでゆくことを示しているようです。PETの原料たる原油、そして原発による発電に依存する私たちですが、政府方針によれば2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするとの発表もあります。
かたや和室の花いけは自然素材で構成されています。青竹と編んだ竹を効果的に使い、紅葉ドウダンツツジをダイナミックに空間に配置することで景観の切り取りを見せます。伝統や毎年訪れる紅葉というのは連続性を示しておりますが、構成される元素は入れ替わり、自然に還り、また植物として生長し利用されるという生命の大原則、いわば動的な平衡状態を示しています。
かたやペットボトルは生物ではありませんし、構成元素が空気中の元素と入れ替わる訳ではありませんから止まった時間を示します。
このような全くコンセプトを異にするような展示物が近くにあるというのがこの展示会の個性なのかなあ・・・そんな感じで拝見していました。
主旨と違いましたらすいません。
それではみなさま、ごきげんよう。
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