花研コーヒーブレイク
灰色の花卉ありますか?パントンのカラーオブザイヤー2021発表
2020.12.10
こんにちは。ボンジュール内藤です。
今年の10月中旬ころ、仲卸さんで見つけたハロウィン用のカボチャに目を奪われました。
その時は写真だけ撮って戻ってきましたが、なんだかどうしても頭を離れず、別の日にもう一度買いに行きましたが、ハロウィン当日か過ぎてしまったくらいだったかで、既に商品は置かれていませんでした。
それがこちらのカボチャです。
普通の光景に見えるかもしれませんね^^
でもアタクシが目を奪われ、足を止め、手に取ったはのは、この中のグレーのカボチャです。
写真以上にグレーです。
日本の花きマーケットは、生産者様や種苗会社様のご尽力の甲斐あって、バリエーション豊か。恐らく品種バリエーションの豊富さでいったら、世界一だと思います。
そんな中でも、ゼロとは言いませんが、流通量が極めて少ない、あるいはマーケットにほぼ存在しない色があると思っていました。それは青でも黒でもなく、グレーです。灰色系の花卉。以前苗もののパンジーを育種・生産されている方をお邪魔したときに、これは本当にグレーですねという神秘的な色がありました。しかし、実際にはほかにあまりグレーを見たことがありません。最近は染めものが多いので、スイートピーなどでもグレーっぽいものを見かけることがありますが、それでも尚、全体の流通量からいけば0.1%にも満たない、つまりほぼないといっていいほどの色だと思います。
そんなことをずっと考えていましたが、先日このシルバーに光るカボチャを見かけたもので、もうしばらく足を動かすことができませんでした。めちゃくちゃかっこよかったです。質量もずっしりありましてね。買い逃してしまったことが悔やまれてなりません。
さて、そんなことを思い「灰色の花卉」でブログを後で書こう!なんて下書きフォルダに入れていた矢先に、パントンからカラーオブザイヤー2021が発表されました。
2021の色はUltimateGrayとIlluminating。つまり、グレーとイエローです。
まさに先日撮影したこのカボチャの組み合わせ!
この写真は大田市場の仲卸さんの中でもおしゃれ番長と定評のある店舗で撮影させていただきました。さすがやはりトレンドキャッチが早いですね、なんて思いましたが、偶然なのか必然なのか。その仲卸さんのチョイスとなれば必然のような気もします。
そして今年のフラワーオブザイヤーOTA2020の選出品種の共通点もブルーイッシュ(青みがかった)やグレーイッシュ(灰色がかった)などと表現させていただきましたが、全体的にアンティークっぽい雰囲気を出しているのは、アッシュ系(灰がかった感じ?とでもいいましょうか)の色味に起因しているのかなとおもいながら、拝見しておりました。
フラオタで受賞された4品種。詳細はこちらをご覧ください。
パントンによると(引用→)「アルティメット・グレイは、永続的な基盤をもたらす強固な信頼を象徴する色で、落ち着きや安定、回復への思いを促す。イルミネイティングは、生き生きとした輝きを放つ明るく陽気なイエロー。2色を組み合わせることで、実用的でありながら暖かみがある楽観的なカラーコンビネーションを生み出し、不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現するという。」(引用終了)
なのだそうです。
世界を恐怖と混乱に陥れたコロナ禍を意識したものと思いますが、最近パントンの色は本当によくチョイスされていて、私たちの生活や花のトレンドとも接点があるなーと感じています。
近年のパントンカラーオブザイヤーのチョイスはこちら。
グレーイッシュな花き、もしございましたら、ご出荷されてみてはいかがでしょうか。
恐らく一昔前とは違う評価を得られるかと存じます。
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ことしはほんとに「売り切れごめんなさい」でまいりますので、今のうちです!
それでは皆様ごきげんよう。