花研コーヒーブレイク
君のことを何と呼べばいいのか。グラミネかグラミネアエか、Gramineaeよ!
2020.10.26
こんにちは。ボンジュール内藤です。
草花系が人気の近年、スモークグラスのようなイネ科の雑草感のある花材が人気です。
花束ではこんな風に使われ、野の花ブーケには欠かせないアイテムです。
ゴージャスすぎないデザイン、シャビーシックなデザインが広まり始めたころから、このイネ科の植物も人気が高まっています。少し前なら今ほど高く売れなかったでしょうに、生活者マインドが変わり始めたころから今度はシャビシャビ感(←ボンジュール語です。Shabby=みすぼらしい感じ)が出て完成度が上がるという評価になるわけです。
これらの、イネ科の切花アイテムの総称として「グラミネ」と呼んだりします。
グラミネ?
初めて聞いたときにはグラタンとミネストローネというおいしいコンビネーションが頭をよぎりました。あるいはデミグラスソースの言い換えか?(食いしん坊ですみません)
はたまた、ボンソワールは「グラミー賞ノミネート エミネム?」くらいに思ったのだとか。
そのくらい馴染みのあるようなないような言葉ですが、もともとは「草」を意味するラテン語 grāmen (語幹 grāmin-)から生まれた言葉のようです。それが語源となってイネ科を示す学名Gramineaeとして使われていたようです。このGramineaeをそのままローマ字読みすればグラミネアエですが、実際の発音をインターネットから拾ってきて聞いてみますとグラミニエと聞こえました。じゃあグラミニエと呼べば総称として使えるかというと、実はイネ科の学名は現在 Poaceaeとなりました。
しかし、Gramineという言葉は同じくラテン語にその源流を持つフランス語に残っていて、やはりイネ科の植物の総称として現在でも用いられているようです(graminée)。そのフランス語由来か、あるいはグラミネアエの省略形としてグラミネという言葉が日本でも使われているように思います。広義で草花を意味する用語として使われることもケースによってはあるようです(日本だけかな?)。
「グラミネ」というこの馴染みがありそうでなさそうなこの言葉、覚えられないときは、フラワービジネスノートのノートページに備忘録としてメモしておくといいかもしれませんね。
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