花研コーヒーブレイク
新年度 わんわん企画
2012.04.02
新年度が始まりました。
2012年もついこの前迎えたばかりかと思いましたが、既に4分の1が終わりました。こんなことばかりも言ってられませんが、やはり時が過ぎるのが早いと思ってしまいます。
年々1年が早く感じられるのは当たり前のことなんだそうで、例えば10歳の時の1年は10分の1ですが、30歳にとっては30分の1、60歳にとっては60分の1。生きてきた長さに対して1年が短くなるため、どんどん1年が早く感じるのだそうです。
さて、新年度を迎えるに当たり当社の花情報提供サービス「ここほれわんわん」内の「花暦カレンダー」では、新企画として以下のようなコーナーを設けました。
①おすすめ切り花とその語源
業界の暗号と思しき花の名前・・・この名前は花普及の障壁にもなりかねないという旨を小欄でご紹介させていただきましたが、今更カタカナ名を日本名にスイッチするのも難しいので、そのカタカナ語の由来をご紹介させていただきたいと思います。皆様に少しでも命名の理由に興味を持っていただき、「へ~」と思っていただければ幸いです。また、その「へ~」を一般の生活者の皆様にもお伝えいただき、皆様に花に対する興味を深めていただくことがわたくしどもの願いです。
たとえば、4月の花暦カレンダーでは
オオニソガラム→ギリシャ語のornithos(鳥)+gala(乳)が語源。乳白色の花色から。
スカビオサ→ラテン語scabiea(疥癬:かゆみの病気)が語源。皮膚病に効く薬草として使われていたことから。
ヘリクリサム→ギリシャ語helios(太陽)+chrysos(金色)が語源。太陽のような金色の花を付けるところから。
5月では、
カーネーション→英語のcoronation(戴冠)という説が有力。戴冠式の冠にカーネーションが使われていたことから。諸説あり。
カンパニュラ→ラテン語で「小さな鐘」の意味。見た目そのまま。
サンダーソニア→1851年に南アフリカでこの花を始めて初めて発見したサンダーソン氏の名前にちなむ。
6月
ラベンダー→ラテン語lavare(洗う)が語源。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから。
カラー→ワイシャツの襟(collar)に似ているという説が有力。英語ではcallaと書く。諸説あり、ギリシャ語の「美・素晴らしい」(kallos)が語源という説もある。
デルフィニウム→ギリシャ語delphin(イルカ)が語源。ツボミの形が似ているところから。
などなど、各月10個ほどご紹介しております。
②お勧め鉢物
その月のお勧め鉢物と、管理方法を簡潔にご紹介しています。
4月 クレマチス→日当たりを好む。日当たりの悪いところでは花つきも悪く、株も丈夫に育ちにくい。肥料は春から秋の生育期には十分に。
5月 ラベンダー→乾燥気味の土壌を好むので、水は土の表面が乾いてから。花が満開になる前に花穂から2節くらい下で切る。
6月 ハイビスカス→冬は室内で管理し、日光によく当ててください。根詰まりしやすいので1年に1度植え替えが必要
など各月6-7品目をご紹介しています。
③世界の国と花との関わり
世界のあらゆる国が歴史的、文化的に花や植物とどのように関わり、愛でてきたかを短いコラムにまとめています。
4月は中国、5月ドイツ、6月はイスラム諸国をレポートしています。
④旬の花の取引単価実績、週別単価推移、出荷県別シェア、品種別シェア
旬の切り花4品目、鉢物4品目でそれぞれ上記のデータを掲載しています。
例えば4月はカラーを紹介しておりますが、以下のようなデータを見ることができます。
そのほか本年の花暦カレンダーは、定番の「売気配指数」「買気配指数」「単価指数」のほかに「今日は何の日」「何の花」も365日掲載しております。
また、花暦カレンダーは2か月先までを掲載しております。是非ご利用ください。