花研コーヒーブレイク
ニゲラよ。なぜ君がニゲラなのかがわかった。
2020.11.13
こんにちは。ボンジュール内藤です。
今週はあまりブログにかけるネタがなくて・・・じゃなくて、ブログにかける時間が十分にとれず、チョチョッとな感じですみません。ネタは保温中のがあるのですが、書ききるにはいろいろと検証したり調べたりしないといけなかったりするので^^;
さて、チョチョッとブログでご紹介したい本日のネタは季節外れの花に関連していますが、こんな感じ↓
植物や農業などを学ぶ目的とは全く異なった本を読んでいるときでも、思いがけず植物ネタにぶち当たり、面白い気づきを得ることができるときがあります。
今回はいかにボケを防止するか(笑)、アルツハイマーとカレー粉の関係、体調管理の方法、もうすぐ冬がやってきますが体を冷やすことがいかに毒となるかを解説した医学博士によるわかりやすいイージーリーディングな本なのですが、体を温め冷えを解消する方法などが書かれていて読んでいました。冷えは女性特有のものと思われがちですが(かくいう私もそういう傾向にあると思っていました。筋肉量に関係あるものだとばかり)、実は中年の男性にも多いらしく、なんて言われるとちょっと驚きませんか??
こんなポイントもへーなんて思いながら積年の悩みを解決できるヒントはないかと読み進めていたわけですが、かなりのトリビアにぶち当たりふ~んと感心して、ブログに書かずにはいられなくなりました(笑)!!
体を温めるスパイスとして植物がいくつか紹介されていたのですが、その一つがブラッククミン。区政にクレームを付けるブラック区民ではなく、スパイスのブラッククミンです。
別名をカロンジやニゲラというそうで、その本にはまさにニゲラの花の写真が掲載されているではありませんか。そうか、ブラッククミンはニゲラのことだったのか。確かにニゲラって「黒」の意味ですし、ブラッククミンのブラックと繋がりがあるのでしょう・・・と思って調べてみました。
ニゲラの原種は16品種あるといわれていて、スパイスとして使われるのはNigella sativaという品種。(多分、ざっとしか調べていません)
スパイスとしての効能は、古代より、器官系、消化系、倦怠感など様々な症状に対する特効薬として「死以外なら何でも治療できる」とまで言われるほど万能なのだとか。中東、アジア、アフリカなど広いで範囲で治療目的に用いられたのだといいます。
一方、観賞用はニゲラはキンポウゲ科で学名 Nigella damascena・・・かな(もしかすると、あまりはっきりとした境界線はないかもしれませんが)。切花としてのニゲラは青い品種が多く、草花感が漂っていて今とても人気です。ニゲラの実はそのままドライになるので、そちらも人気です。学名の種小名damascenaとは香りとか匂いという意味だったように思います。バラでRosa damascenaといえばダマスクローズの名で知られる香りのよいバラの品種。
ニゲラの別名は「クロタネソウ」。キンポウゲ科クロタネソウ属(ニゲラ属)の植物です。なるほどタネが「黒い」から「ニゲラ」なんですね。
ブラッククミンはニオイクロタネソウとも呼ばれるのだとか。そう考えるといろいろと辻褄が合いますね。
ちなみに、学名でニゲラといえば、ほかにヘレボルス(クリスマスローズの類)がありますが、こちらは根が黒いことからその学名が付いたと聞きます。
自分目線ですみませんが、ちょっとした発見でした。本来の目的ではないところに意外な収穫を得て嬉しくなる。みなさまもそんなご経験があるのではないかと思います。
それでは、感染症にご注意の上、良い週末をお過ごしくださいませ。ごきげんよう。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・