花研コーヒーブレイク
南方からやってきたアイツとの必然の出会い
2020.09.04
こんにちは。ボンジュール内藤です。
2020年8月の東京では、暑さに関して3つの気象記録が出たそうです。
1. 史上最多の真夏日 30日(31日のうち、ほとんどが真夏日。真夏日にならなかった8月23日は雨模様でした)
2. 史上最多の猛暑日 11日
3. 史上最も高い最高気温平均 34.1度
そんな暑さまみれの8月某日、目黒区の碑文谷公園で素人目にはちょっと珍しいムシにお会いいたしました。
アタクシの自転車のハンドルにSTAYしていました。形こそカメムシなのですが、よく見るグリーンではなく、グレー模様で背中の中央に宝石のオニキスを載せたような(そんなええもんちゃうか??)、なんとも魅力的なお姿をしているのです。
GOOGLE LENZで調べてみますと、「キマダラカメムシ」というそうで、今となっては東京でも珍しいわけでもなさそうです。
1770年(江戸時代)に出島で初めて確認され、1783年に新種として記載された外来種。中国とか台湾に分布しているのだとか。最初は九州で分布を広げていたそうですが、徐々に中国四国地方、関西、2008年にはついに東京でも確認されたとかで、徐々に北上して分布を広げている模様。
どうりで関東平野の田舎育ちのアタクシも小さいころに見たことないわけです。しかも、碑文谷公園でアタクシが見たのは幼虫であることがネット情報からわかりました。
サクラやケヤキ、サルスベリなど広葉樹によくつき、昨今急速に生息地を拡大しているようです。
元々南方からやってきた帰化昆虫ですから、温暖化が進んでいてあらゆる高温の記録を出した東京は、キマダラカメムシにとって心地良い環境だったのかもしれません。キマダカメムシにも出合うのもむしろ必然だったわけです。
勢力を広げるこの種類が農業生産に悪影響のないことを祈るばかりです。
9月も引き続き残暑が厳しいようでございます。
何卒ご自愛の上、よい週末をお過ごしくださいませ。台風の通過が予想されている地域の皆様におかれましては、身の安全を第一に確保してくださいますよう心よりお祈り申し上げます。
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