花研コーヒーブレイク
ホウセンカ 夏はホウセンカだった
2020.08.19
こんにちは。ボンソワール桐生です。
なーんと!そうでしたか。ホウセンカはインパチェンスなんですね。いまさらすみません。ホウセンカの学名はImpatiens balsamina、つまりインパチェンスということなんですね。
散歩していたらホウセンカを植えた花壇を見かけました。華やかなイメージはあまりありませんでしたが、群生していると奇麗ですね。6月から9月ぐらいにかけてよく咲くそうです。
区内の学校支援センターで花を使った理科教室を担当しています。毎年バラとキクで二回開催しているのですが、今年はコロナで前半のバラの授業が中止となり、後半のキクの授業のみの予定です。そのキクですが、染料で染めて植物の仕組みを説明します。そのときに使用するパレス化学さんの染料は大変染めやすく、あっという間に白ギクが色づきます。この染料は大変便利です。理科教室は区の教育センター、つまり教育委員会による開催で、実際には学校の先生のOBが手掛けています。ほとんどの方が校長経験者で大変恐縮するのですが、皆さん気さくな方ばかりで助かっています。
さて、話を戻しまして、ホウセンカというのは私たちの世代では小学生のときに理科の授業で取り扱った記憶があります。色水を吸わせて茎の導管を確認する実験で多用されていましたが、今はどうなんでしょうか。元校長先生に伺うと昔はねえ・・・という話を伺いますが、現職の先生に伺うと、やはりパレス化学さんの染料が色を吸いやすく大変便利なので、ホウセンカでなくても何とかなってしまう・・・という話を伺ったりします。
推測するに、学校では夏花壇と実験用にホウセンカを栽培していたのですが、最近は夏も大変暑く管理が大変になったり、染料も便利になり、どのような植物でもたいていは色水で染めることができるようになったなどの理由から、学校でホウセンカを教材として扱う機会が減少したのかもしれません。
業界では白い花が多い時は染めて出荷する品目がありますし、染めた方が人気がある花もあります。葬儀等でもブルーからパープルの薄いグラデーションをつける時には染めた花は欠かせません。ホウセンカのコトを書くつもりが最後は染料の話になってしまいました。
ではまた。
みなさま、よい週末をお過ごしくださいませ。