花研コーヒーブレイク
夏とキキョウと五輪の関係
2020.07.24
こんにちは。ボンソワール桐生です。
2017年の今時分のこと、元千葉大教授の安藤先生がキキョウの育種をされていると伺い、圃場を訪問しました。弊社のブログにも書きとどめました。すると、大田市場の正門にまさにその桔梗が植栽されていることに気づきました。梅雨がなかなか明けないこの時期、キキョウのような花が咲いているとキレイですねえ。湿度が高く、汗が蒸発せずじめっとしているこの頃は、和風な花が最適ですね。
ところがですよ、現代俳句の俳人達のブログなどをネットでみると、キキョウは6月ごろ咲いて7月には終わり・・・なんつうことが書いてあります。切花用に開発されたものや早生系の品種を見て言っているものと思われます。キキョウは秋の季語なのに、7月には終わっているという矛盾が起きているわけです。
安藤先生のキキョウは古来日本の在来種として盛夏に咲くキキョウがあったが、それらの系統が下火になってしまったので、夏の系統を改めて紹介したいということで育種されていると伺っております。(記憶談)
やはり盛夏に咲いているからこそ秋の季語になるのでしょうから、是非この“真夏に咲く種類”を日本中に知らしめたいですね。
安藤先生は五輪に向けて開発できればいいと思ってとおっしゃっていましたが、肝心の五輪はコロナの感染拡大が進み、メディアでは開催不透明論が持ち上がっています。オリジナルスケジュールでいけば、本日が東京2020の開会式が行われるはずでした。今はいわば五輪霧中の状態ですが、来年の今頃は五輪夢中になっていることを願うばかりです。
それではみなさま、よい週末をお過ごしくださいませ。