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これもコロナ禍で生まれた新しい花きトレンドか?郵便受けに届く花の種類とその切り前を再検討の余地あり?!

2020.06.17

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

コロナ時代の花き消費を考察しています。コロナ禍中に花きの消費は伸びた分野と落ち込んだ分野とありますが、伸びた消費の一つにはサブスクリプション、とりわけ郵便や宅配便などで自宅に届くスタイルのサブスクが伸びていると言われています。サブスクの花きはお手頃な価格で季節の花が手軽に届き、外出自粛の中でも息が詰まることなく自宅で豊かな時間を過ごすためのアイテムとして注目されています。このような販売サイトは世界中にあるようです。オランダや英国発のウェブサイトでも見つけましたが、ヨーロッパのサイトを見ていると日本との違いがあります。

 

ヨーロッパの花は切前が堅い商品が多いのです。

もともと花き取引の中心であるオランダは、国内消費ばかりではなくヨーロッパ各国へ送る中継基地として機能しています。オランダ経由で品温を下げて管理された花が、英国やフランス、ドイツ、そのほかEU諸国に向けて出発。オランダに届いた花はもう一回旅をすることになります。ということは輸送しやすい切前のものが流通することになります。これは日本が緩い切り前に進化したことと少し異なります。日本の場合は、品目にもよりますが全体的な傾向としては圃場でできるだけ咲かせて出荷する方法をとることが多くなりました。プロの生産圃場という花にとって最適な環境でぎりぎりまで管理するわけですから、花は大輪になる、日持ちする、花の色のりがよいなど様々なメリットがあります。

 

一方、切り前が緩いと花弁も物理的なダメージに弱い場合が増えます。花き専用の輸送を使えば関係者はみなプロですから、生産地から市場までは問題ないでしょう。しかし、消費者の手元に届くまでの間に一般的な物流を使う場合はどうでしょうか。相当手厚いケア・保護をして発送するか、花の切り前を変更して傷みにくいよう強度を高めるほかないかもしれません。

またポストインなど郵便受けに届く場合のサブスクリプションが増えた場合、厚さ3-5cmの箱に入って届くことを想定すれば、あまり頭の大きくない小輪系の花のニーズが増えることも想定されます。あるいは、切り前を固くして「小輪で届けてご自宅で大きく咲かせてもらう」というパターンは消費者に喜ばれるでしょう。こうなると、いよいよ切り花栄養剤の利用はマストになります。切り花栄養剤で開花が促進し、花も大きく、花色も良い状態を維持できますので、消費者にとってドラマ※を届けることができます。

(※ドラマチックに開花する花を楽しむ時間ということです^^)
 
花の販売チャネルにあわせた切り前と切り花栄養剤とを再点検してもいいかもしれませんね。花の鮮度保持についての啓蒙や日持ち保証販売も、このコロナを機会を拡大するかもしれません。ピンチがチャンスになるかもしれない、そんなことを思いました。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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