花研コーヒーブレイク
夜業を励ます“かほり”の正体?
2012.02.21
うっかり仕事が遅くなってしまった。寡黙にデスクワークを片づけていると、慰めてくれるかのようにどこからか良い香りが漂ってくる。
なるほど、“あの”ヒヤシンスが咲いたんだ。
“どのヒヤシンス”かって、あのフラワーバレンタインのヒヤシンス。(2月14日の小欄をご参照ください)
(青)紫色のヒヤシンスは強いグリーンノートの中にほのかにパウダリーな芳香が混じる爽やかな香り。ヒヤシンスの多くがこの香りに分類されるのではないかな。
一方、鮮やかな濃いピンクのヒヤシンスは、チョット珍しい甘さのあるフローラル系の香り。これまたその色に相関するような強く濃厚な香りで癒される。
↑「フェニルアセトアルデヒド」ってなんだ??
「増える汗とアルシンド」の臭いとどう違うんだ??
と頭をかしげていたら、所長が「増える汗とアルシンド」ならぬフェニルアセトアルデヒドの臭いのサンプルを冷蔵庫から出して来てくれた。
あ、なるほど、この臭いか。
小指の半分ほどの小瓶に入った香りを嗅ぐと「調香師とはめちゃくちゃ地道な職業なんじゃないかな」という感想を持つ。
似たような香りでも花から自然に放たれる芳香を嗅ぐと、「なんだかえらい癒される」。
これがひとつの花の持つパワーなんだな。