花研コーヒーブレイク
3月5日 啓蟄(けいちつ)
2012.03.05
今日3月5日は二十四節気の啓蟄にあたる。
越冬のために土の中で冬眠していた虫が動き始める日。
さて、この時期もぞもぞと動き出すのは虫だけではなく、もちろん植物も然り。
いよいよ桜の開花前線が気になってくる。(開花予想マップはこちら)
そもそも「花」と「鼻」の語源は同一という説がある。古の人々は、植物は「収穫のためのもの」であった。実りがあり、自分たちの生活を支えるからこそ植物を大切にした。「実り」を中心として考え、花はその実りを知らせる最初の情報であり、これでその年の収穫を占った。これが桜の花見の起源にもなったと聞くが、実りに先駆けて咲くもの=「先端」から、人の顔の「鼻」と同語源と分析する説がある。
と聞くと、啓蟄のこの日に虫が動くように、冬の“休眠”から目を覚まして動き出す植物の“芽”は“目”と同語源なのではないかと思ってしまうが、どうやらこちらは違うらしい。
一方、10干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)の漢字は、植物の生長過程を示した象形文字が元となっているという説がある。
甲→植物の生長を10段階に分けたとき、殻に閉じ込められた状態
乙→屈折しながら幼芽がのびようとする状態
丙→左右に向けてピンと葉がのびた状態
丁→新芽の形が整った状態。
・・・と続く。
啓蟄の今日、植物にとっては「乙」の状態かな・・・?
と思いながらふと外を見れば雨。
三寒四温で不安定な天気が続くが、春は近い。