OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

読めば考えたくなる花業界 母の日需要は幅広い年齢層だ、10代から60代もあることが統計データから読み取れる

2020.05.08

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

最近、統計データにハマっています。
今回は世帯主の「年齢階級別消費額」について。この漢字8文字続きは画数が多く、老眼にはしんどい、読む気をなくしますね。もっとぱっと直観的表現はないのでしょうか。年代別支出ではいけないのでしょうか。
さて、花きという商品は、年齢階級が上がるほど購入額が増えていることがデータ的にわかっています。高齢な方が花を購入する、仏事用に購入する、花は仏花需要が中心なのだ、というのが一般的に花の消費習慣として理解されていると思います。では、母の日の需要が高まる5月はどうでしょうか。

 

5月だけの消費額を見ると、年齢階級別の支出額はどの世代もほかの月よりも伸びます。20代も30代も普段の月はほとんど消費額が無いに等しいのですが、5月は動きます。うれしいですね。更に年齢階級が上がって40代、50代もそうです。普段は自分周辺に集中的に支出しているのですが、この時はちょっと親に感謝します。私のことですが。

同じように60歳代も支出します。さらに、その支出額は大変なものです。そうなんです。仏花用ばかりを購入するのが年配(60代を年配と言っていいのかもはやわかりませんが、この場は失礼して)の方と思いきや、母の日用にも花を購入されるのですね。そうか、幾つになっても母に感謝、母は偉大ですね。

 

僕らは花のトレンドばかり追いかけるところがありますが、母の日は全世代の需要があるわけですから、準備する品揃えも全世代向けにする必要があります。オーソドックスなスタイルの花束から今風な最新トレンドをキャッチアップした花束まで、幅広く需要があるということを忘れがちです。改めてそんなことをデータを見て思います。

 

ところで、ヨーロッパのECサイトで見たのですが、「母の日に3回花を贈る」サービスがありました。例えば、3,000円前後のものを3回贈るので単価が10,000円くらいのサービスです。

5月の1か月のうちに10日ごとに3回お母さまに花を届けることができますよというサービス。これこそまさに母の月に適ったサービスですね。コロナの影響も関係なく、来年以降も母の月を推進していけます。それに、花のある生活の習慣化を促すことにもなります。生花のお届けが10日単位ぐらいでしたら、花が途切れない生活が一か月続きます。それだけ花と一緒に生活すれば、花のあるスタイルが定着し、無い方が不安なんてことになる可能性があります。

さらには提案する方からしたらキャッシュの流れもいいですね。先にお客様からお代をお預かるわけですから、仕入れも起こせます。

贈る側も贈られる方も、そしてサービスを提供される方もみなにとって良いように思います。

 

ま、つまりはサブスクリプションなのですが。

 

それではみなさま、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。

pagetop