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フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2019結果発表と表彰式!・・・でした

2019.12.06

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

本日は、第15回フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2019の結果発表と表彰式でした。

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フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAは買参人のみなさまの日々のお買い上げデータが反映されているものでございます。また、生産者様は一度でも大田花きにご出荷いただいていると、自動的にエントリーさている全員参加型の表彰システムです。ご本人さまたちは「実は知らないうちに・・・」ですが。

エントリー制ではないこと、またお買い上げデータが反映されていることから、花きの作りの立派さだけでなく、結果的には流通やトレンドの観点が大いに加味、評価されることが特徴です。国内の花き業界でこのようなしくみの表彰制度は、フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAのほかに耳にしたことがありません。

 

今年の受賞品種を拝見しますと、「ナチュラル」、空間柔らかく捉える「たおやかなライン」、インスタなどの「”映え”」がキーワードになっているように思います。これらのヒットを創出したのは、「マーケットで喜ばれるものを作る」という生産者さまの思いと信念、何十年にも及ぶ積年のご努力の賜物であることにご注目いただきたく存じます。

 

◆最優秀賞

株式会社グリーンテック 蓮実三男様

ドウダンツツジ

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(写真は蓮実様)

 

枝物が最優秀賞とは意外ですか??

いえいえ、大田花きに出荷されるすべての品目品種、生産者さまが受賞の対象になりますから、人気の品目であれば上位にノミネートされるのは全く不思議なことではありません。

ドウダンツツジは、商業施設やイベントでの装飾用ばかりでなく、一般家庭においてもインテリアとしてドウダンツツジだけで飾る、楽しむという用途が広がりを見せました。夏場はドウダンツツジほど涼しさを演出できる枝物はほかになく、秋には紅葉ものも出荷され、更にはその素晴らしさから輸出にも広がりました。様々な枝物の中でも、瑞々しいフレッシュさと秋の紅葉の様子をこんなにも素晴らしく演出できるものはほかにありません。中でもグリーンテックさまのドウダンツツジは水上がりの良さ、安定的な品質として国内のみならず、グローバルアイテムとしても重宝されたことが受賞に繋がりました。

 

◆優秀賞

高坂園芸様

イキシア ‘アクアマリン’

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(写真は高坂政敏様、順子様ご夫妻)

 

千葉県の茂原市で球根切花を育種、生産、ご出荷されています。アクアマリンに関しては、圃場の隅に飛び落ちた1つのタネから生まれた変異種に目を付け、大切に殖やしました。流れた月日、実に16年。70歳を迎えた節目にアクアマリンが表彰されて嬉しいとおっしゃっていただきました。

青いイキシアは国内流通では唯一無二(現時点では)。イキシアは、ピンク、白、黄色が大多数ですが、アクアマリンは透き通るようなブルーで見る人を惹きつけつける素晴らしい花です。バラやユリのように全体の取扱量は多くありませんが、そのインパクトが大変大きく、一度見た人の心を確実に掴みます。9月の台風15号ではパイプハウスが倒壊したり、ビニールがはがされたりなど大きな被害を受けましたが、2月からの再開出荷に向けて、現在鋭意復旧中です。アクアマリンの出荷期は4月下旬から5月を目指してしています(2020年)。

ぜひ次回出荷の際は、ご利用くださいませ。

 

 

イキシアが満開になったときの写真をご提供くださいました。

この光景スゴイ!幻想的でさえあります。

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◆特別賞

JA信州諏訪様

ハイブリッドスターチス うんりゅう 

スターチス雲竜

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(写真は生産者さまの藤森秀男様、JAご担当の井上俊哉様)

ツボミのつぶつぶ感が特徴的で、「咲く前からカワイイ!」とここ数年で人気急上昇。

優しくふんわりとした雰囲気は“ゆるふわ感満点!”とでもいいましょうか。ゆるふわ感と控えめな佇まいからほかの花とも合わせやすく、スターチスの新しい活路と地位を確立しました。JA信州諏訪さまからの雲竜の出荷期は5-6月ころです(目安)。

 

◆新商品奨励賞

前橋バラ組合様

バラ‘マンゴーリーバ’

マンゴリーバ

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(写真は前橋バラ組合の吉原一夫様)

昨今、ニーズが満たされた雰囲気が漂うバラのマーケットにおいて、ヒットを見通して新品種を導入するのは難しいものです。

そこを前橋バラ組合のみなさまは、地道なマーケット調査と先見の明で、映えるマンゴーカラーの‘マンゴーリーバ’を導入し、多くのバイヤーに評価されました。前橋バラ組合の常にマーケットに耳を傾けようという真摯な姿勢と、農業生産者としてはかなり若い40代を中心とした組合員構成で、トレンドのキャッチアップも的確に行ったことが奏功しました。

前橋バラ組合は赤城山の麓で、8軒のバラ農家さんが共同で生産・出荷を行っています。独自に培った全国でも珍しい「プランター栽培」で、高品質のバラを出荷。「日本ばら切花品評会」では、最高賞である農林水産大臣賞を2年連続で受賞。品評会の常連として名高く、また某有名小売店からも高い定評を得るブランド産地です。前橋バラ組合さまのバラはマンゴーリーバ以外も素晴らしい品種と品質ばかりです。外れることはまずないでしょう。ぜひご利用くださいませ。

 

マンゴーリーバは京成バラ園様のお取扱い品種(さらに元はオランダのインタープランツ)で、京成バラ園さまの2020年のカレンダーを拝見すると、なんと1ページ目(2019年12月)に掲載されているではありませぬか!やはりいい品種ですね。

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生産者様のお顔を拝見していますと、みなさま笑顔が素晴らしいですね。

朝早くから、また遠路はるばるご来場くださいましたことに感謝感謝です。

 

大田花きのフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAのページはこちら。

表彰式の様子はこちら。(大田花きのページにリンクします)

 

 

12月6日現在で、以下の2紙に掲載されました。

◆上毛新聞 本日12月6日経済面

◆信濃毎日新聞 本日12月6日諏訪版

 

12月8日以降、他のメディアにも続々と掲載される予定です^^!

 

 

12月8日は大田花きで松市が開催されます。

 

それではみなさま、良い週末をお過ごしくださいませ。

 

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国内最大の花き専門輸入商社クラシックのアミット・クマールさまの手帳活用取材記事はこちら。

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