花研コーヒーブレイク
ラグビーWCで南アフリカが優勝した今、花でも南アフリカ原産の植物が大人気!
2019.11.04
こんにちは。ボンジュール内藤です。
いや~、週末はまさにワールドカップロス★
盛り上がっていただけに、ラグビーワールドカップが終了してしまったもの悲しさのようなものを感じます。
優勝は日本を倒した南アフリカ。
南アフリカといえばネイティブフラワー。南アフリカの代表選手の胸にはプロテアの花がプリントされていました。
キングプロテアは南アフリカの国花となっていて、ラグビーチームのエンブレムにも使われています。(スプリングボックスとキングプロテア)
南アフリカの国花キングプロテア(通称キンプロ・・・うーん、花も強そうな名前だ)はこんな花。
キングプロテアの中にも多種ありますが、上の写真はそのうちの1品種例。写真左側の角度から見れば、南アフリカのエンブレムデザインに通じることがよくお分かりいただけるものと思います。
白もあります。カッコイイですね~!!こちらも人気の品種です。
しかし、南アフリカの花と言えばキンプロだけに留まりません。日本にたくさん輸入されてくるのはネイティブフラワーと称される南アフリカやオーストラリアの固有種。もちろんプロテア類もたくさん含みます。
これらの花は南半球が春を迎えるちょうど今頃が旬で、日本への輸入量も今頃が1年の中で最も多くなります。まさに南アフリカがラグビーで優勝したこの時期に、南アフリカの花も最盛期を迎え、旬の国と言っても過言ではないでしょう。
そのネイティブフラワーの一つ。
こちらはリューカデンドロンです。リューカデンドロンも今となってはたくさん品種が流通していますので、写真はそのうちの一つですが、プロテア類やバンクシアなどと並び昨今人気急上昇中です。
んで、このツボミのようなティアドロップ型のたまころ、何だと思いますか?いきなり三択クイズです。
1. これから展開する葉
2. ツボミ(これから展開して花になる)
3. タネ(これから展開してタネが飛び出る)
正解は3番!
ぬぁんと、タネだったのです。意外と長い間この業界にいても、一体この堅い物体は何かとお持っていらした方も多いのでは?
そこで、本当にタネなのかどうか、分解してみました。カッターで切ってみましたが意外と固く、力がいります。
やっとこさ切り割ってみると、こんな感じでした!
堅いのは食害やちょっとした山火事などの熱に負けないためでしょうか(憶測)?
灼熱の大地であろうが、からからに乾いた天候下であろうが、この丈夫なタネの部分が時間の経過とともにゆっくりと開いて、飛んで行き子孫を残していくわけです。これはまさにタンポポ流ですが、タンポポのような優しイメージよりも相当“逞しいバージョン”です。自生地の過酷な環境でも子孫を残していけるようにこのような仕組みになったのでしょう。
切り割ったタネの部分は、スーパーマリオに登場する「パックンフラワー」のようです。
個性的で不思議なフォルムをしたものが多いネイティブフラワー。今こそいろいろな種類が流通しているときですから、眺めるだけもいいですがどんな構造になっているのか分解してみるのも良い勉強になります。カンガルーポーとかバンクシアとかピンクッションとか・・・中身どうなってんの??的な花がたくさんあります。夏休みだったら自由研究になるくらいではないでしょうか。(実際に分解する際、もし刃物を使うようでしたら、くれぐれもお怪我のないようにご注意ください!!)
それではみなさま、ごきげんよう。
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