花研コーヒーブレイク
七十二候「小雨時々降る」の今日、大田市場から発信するユニークな花の魅力とは
2019.10.29
こんにちは。ボンジュール内藤です。
本日10月29日は七十二候の「霎時施(小雨時々降る)」。その通り関東地方では広域で雨天となりました。11月3日には楓蔦(もみじ・つた)黄ばむ(モミジやツタが黄葉するころ)を迎え、11月8日には二十四節気の立冬、七十二候の山茶始開く(サザンカの花が開くころ)を迎え、暦の上では冬となります。
今日のように秋雨が降りながら大気が入れ替わり冬が到来すると思うと、季節の移り変わりを実感します。度重なる台風や大雨で避難中のみなさまにおかれましては体調を崩されませぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。(ちなみにあたくしは、ゆるく風邪を引いてしまったみたいです)
さて七十二候の話に戻りますが、今年であれば10月14日が「菊花開く」に当たる日でした。
もちろん市場流通でも、いまちょうどキクは旬を迎えています。と同時に、大田市場花き部は11月6日いいマムの日に向け、味わいのある色とりどりのキクが展示されています。
(いつも当ブログをご覧くださっている方や業界の方には釈迦に説法となってしまいますが、11月6日がいいマムの日なのは「1106=いいマム」の語呂合わせから。キクをマムと呼ぶのは、英名・学名のクリサンセマムの最後のマムを取って。海外でもキクはマムと呼ばれていますし、日本でもマムと呼ばれることが多くなりました。)
仲卸通りと2階の中央通路にOPTIMUM(代表:藤目健太様)さまの展示。英語で「最適化」を意味するoptimumの最後のマムとキクのマムをかけているそうです。
同じ中央通路に、大谷商会さまから輸入されたユニークなカーネーションも展示されていました。
ハロウィンにちなんだTHRILL(スリル)シリーズのカーネーション from コロンビアでございます。
染めなのでしょうか、だいぶ具合よくおどろおどろしく出来上がっています。
これらはまさに青ざめたゾンビの顔色のようです。
↑上の写真、左はヒプノシスという品種。
ヒプノシスといえばhypnosisで催眠術という意味。
これらの品種、てっきり染めものかと思ったらナチュラルなんですって!驚きです。
今まででしたら市場価値はないと育種の過程で捨てられていたかもしれないような色味ですが、ハロウィンというマーケットに当てはめて商品化されたのかなと想像しています。
こちらはノビオエレガンスという品種ですが少し変わった咲き方をしています。
ノビオチェリー。青味がかったバイカラーのピンクで発色が良く、大きな作品でも映えそうです。
こちらはまた特徴的でかわいらしい!!ノビオピンクジェラートという品種です。
中心が四つに分かれて花弁が巻く、バラでいうところのクオーターカップ咲きのような不思議なカーネーション。ギザ弁。かつ色もグラデーションが買っています。花弁の裏と表の色が異なるのもユニークですね。優しい色合いで普段から使えそうですし、味方によっては優しい顔をして何かを食べてしまいそうな怖さも感じるハロウィン向きの花材とも言えるかもしれません・・・てなふうにみているのは私だけかもしれませんが。
ホルテックスというこちらの品種は、ぽってりとした雰囲気。絞りカラーがはっきりと出ています。
そのほか、下の写真左より、ノビオフィグラーナ、ノビオクローシェ・・・
こんな感じでユニークなカーネーションも展示しています。限られたスペースではありますが、カーネーションの新しい魅力に気づかせてくれる展示のように思いました。
人気品種の投票もしていますので、大田市場にお立ち寄りの際は是非ご参加くださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。
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