花研コーヒーブレイク
国立歴史民俗博物館にてこの縄文土器は花瓶ではないかと想像した件
2019.08.23
こんにちは。ボンソワール桐生です。
昨日に引き続き、ブログを書き散らかしちゃいます。
夏休みを利用し、千葉県佐倉にある国立歴史民俗博物館に行きました。縄文時代の展示エリアが素晴らしいと何かで聞いたからです。
ここ数年ですが縄文時代が気になります。2018年、上野にある東京国立博物館にて縄文展が開催され盛況でした。この展示会で見た土器のうちいくつかは、煮炊き用のサイズにしては小さすぎる、祭事用と思えるような大きさのものがありました。酒器か調味料を入れたかもしれませんが、私は花瓶ではないかと思えました。
そんな想像があり、佐倉へ行った訳です。縄文時代の展示エリアは想像以上に素晴らしい構成でした。
縄文人の再現、生活の様子、狩りの様子などリアリティがあり、また土器の展示もわかり易く感激した次第です。
こちらは展示された祭事用の土器です。
大きさは手のひらに納まるサイズ。煮炊き用には小さいです。
これもやっぱり花瓶かなあ・・・そんな思いがしました。
考古学的には花を活けた跡が見出されないと花器とは言えないでしょうから、勝手な想像です。縄文時代のモノにはイマジネーションをかきたてる何かがありますねえ。
博物館全体は見るものが多く、縄文から近代まで複数のエリアをじっくり見ると一日かかります。近代になれば催事における花(植物)など、登場してまして、それはそれでまた興味深いものです。
脱線しますが、2018年の農水省補助事業調査でJFTDさんが地域別の仏花の調査をされました。全国の会員さんに協力いただき、地域別の仏花の構成がどうなっているのかを調べたのです。頭で知っている以上に違いありました。
ホオズキやハスというアイテムはどうか、大きさはどうか、わたしたちが思っている以上に地域差があります。和食が文化遺産として世界に認められたように、仏花の地域差は堂々たる文化だと思います。
話を戻します。
博物館は佐倉にあるころから、都心からはちょっと距離がありますが、よろしければ遠足気分で足をお運びください。
それではみなさま、ごきげんよう。良い週末をお過ごしくださいませ。