OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

香りはなぜ脳に効くのかという本を読みつつ

2019.08.01

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

以前花の香りは脳の良い影響を及ぼすことが書かれた本についてご紹介したことがありましたが、花の香りに限らず、香りはあらゆる面で健康に良い影響を及ぼし、また治療などのシーンで使われることも多くなってきたそうです。

 

『<香り>はなぜ脳に効くのか』(塩田清二著)という本を読んでいるのですが、花の香りよりもアロマセラピーという植物の香りや成分を安定的に体感できる精油を用いた効果について紹介しています。精油は植物の力が凝縮された100%天然植物成分。合成香料とは分子構造が異なるため、脳内への影響も異なるそうです。

例えばがん細胞に影響を与える精油の種類が紹介されていたり、あるいは末期がんの痛みの緩和する精油が紹介されていたり、早期の認知症を発見するためのアロマセラピーや認知症の進行を食い止める効果が期待されることなどについて書かれています。

精油の種類によってそのほかのさまざまな症状への効果的なアプローチが紹介されていますが、期待値ばかりではなく実際の医療現場でアロマセラピーの導入が進んでいるそうです。巻末にメディカルアロマセラピーを導入している医療施設が本の中で紹介されているのですが、大田市場で働く私たちにとっては比較的”お庭感覚”の地域である大森北の某病院も紹介されていました。

 

 

これまで医療分野で香りが人体に及ぼす影響の研究が後回しになったのは、におい(香り)が死に直結していない分野だったからだそうです。がんや心疾患など重篤な病気への香りの効果は期待できないと考えられ、遅れていたのだと。しかし、今後は高齢社会を迎えた日本で認知症などになる人がますます増えることが予想され、社会問題となる中で、体への負担が医薬品に比べて小さいことがメリットであり香りを用いた治療に関する研究はさらに進んでいくのかもしれません。

 

実は本日、古雑誌を整理したことで鼻水とくしゃみがが止まらなくなり、手持ちの箱ティッシュは底をつき、一時全く仕事にならないほどのアレルギー症状を発症しました。マスクをして行ったのですが、何の効果もなかったようで、片付け仕事が終わったら慌てて花を口を洗浄。席に戻ってきたら何とか治りました。そんなことがありましたので、ちょうど抽斗に入れてあったグレープフルーツ果皮油やローズマリー葉油、ライム油、セイヨウハッカ油などがブレンドされたスティックタイプのアロマオイルを鼻の周りに塗って午後の仕事を凌ぎました。

昔はアロマオイルももう少し積極的に使っていたのですが、最近疎遠になっていました。この本を読んでもう少し意識的に精油からでも花からでも香りを意識した生活をしてみようと思い直しました。個人レベルでは治療目的で使用するのはなかなかハードルが高いように思いますが、ちょっと暮らしの楽しみが膨らむような気がします。

 

それではみなさまごきげんよう。

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