花研コーヒーブレイク
ウィンブルドン選手権いよいよ開幕、そこに見られる緑化と環境意識とは?
2019.07.02
こんにちは。ボンジュール内藤です。
今日7月2日は1年の折り返しの日。日数にして、今日からちょうど2019年の後半に突入というわけです。そして同時に半夏生(はんげしょう)。夏至からちょうど11日目を指す雑節です。植物の半夏が生えるころ、「半夏生ず(はんげ・しょうず)」からきています。半夏生は、少量ですが切葉として市場流通しています。
ちょうど中央通路に展示されていました。
半夏生↓
さて、半夏生前夜の昨日7月1日、英国でウィンブルドン選手権(テニス)が開幕しました。昨日は大坂選手を含む日本人2名がコートに立ちましたが(今日は残る3人が1回戦に臨みます)、残念ながら昨日は2人とも負けてしまいました。プロテニスは毎週のように試合に出ています。ぜひまた次回応援したいと思います。
日本人の活躍とともに楽しみたいのがウィンブルドンの緑化です。
5月に開幕されたフレンチオープンでは、新設コートのアプローチが植物園のような作りになっているという話題を小欄で紹介させていただいたことがありました。ウィンブルドンでもセンターコートとナンバーワンコートの両方に屋根がかけられ雨対策が取られるなど、進化しています。その進化とともに会場の緑化も進化しているというではありませんか。
マレーマウントからゆっくり見ることができる大型モニターはさらに大きく見やすくなり、それに伴い、モニター両脇の壁面緑化も拡充したのだとか。
外観はこのとおり、相変わらずアイビーのmuch greenで覆われています。
環境にも配慮していて、「緑化に不足はなく、サステイナブルであることを意識している」とのこと。トーナメント中に使われるペットボトルは100%リサイクル素材で作られたもの。また、試合中に選手の注文でラケットのストリングが張り直されて手に渡されるのですが、その時、通常は透明のポリエチレンビニール袋に入っています。(市民レベルで町のラケット店にガット張りを注文しても同様です)ところがこのビニール袋を廃止して、今年はトーナメント中、合計で4,500個のビニール袋削減に繋がるとのこと。代わりに何か別の素材を使用するのか、それともnaked racquetsで手渡されるのか(えー、ホント?)、この点にもよく注目して試合を観てみたいと思います。
日本の視聴者に放送された現地のスタジオでは、このようなテーブル花が。
赤いバラにバンダ(このウィンブルドンを通してバンダをよく見かけます)、ルスカス、トルコギキョウ、シキミア、テマリソウなど。グリーンのツブツブが良くわからないのですが、ヒペリカムでしょうか。8Kでないので粒子が荒くわかりません。ごめんなさーい。
画面内の方は俳優の石黒賢さんです。
こちらは昨日日本人の西岡選手がプレーした第15コートの周りの様子。
コートの周りに植栽されるアガパンサス・・・左の写真は白いアガパンサスでしょうか・・・に紫色のアガパンサス、カエデなど。
オープニングマッチで粘り強く戦う西岡選手(写真奥)。
一方、クラブハウスは華やかにジャイアント系のデルフィニウムやバンダがカラフルに飾られていました。毎年テレビに映るたびにデルフィニウムですが、生花であると願いたいです。
錦織選手のインタビューの向こう側はミナヅキでしょうか。
結構固めのツボミを見ると、ロンドンの気候はどんなものかと思われるかもしれませんが、昨日の日中で気温20度、湿度55%くらいだそうです。ロンドンは札幌より北緯が高いので、日によってはかなり涼しい日もあるのです。6月にフリースを着ている人を見たことがあります。6月1日が衣替えという習慣がある日本では、イメージしにくいのですが、寒ければ夏でも冬物を着るのが英国流なのかなと思ったことがあります。今の時季は湿度も低く、気温も20度くらいでは快適でしょう。
ウィンブルドンでは、確か例年でいくと女子のファイナルのみ選手が大きなブーケを持って入場します。その花束について(ほぼ)毎年小欄でご紹介させていただいていましたので、今年のファイナルブーケもどのようなデザインになるか楽しみにしたいと思います。ウィンブルドン女子決勝は7月13日(土)(現地時間)です。
それではみなさまごきげんよう。