花研コーヒーブレイク
2019年上半期花き流通トピックは●●●であった!
2019.06.10
こんにちは。ボンジュール内藤です。
日経系のメディアが上半期のヒット商品番付を東西に分けて横綱から大関、関脇、小結、前頭まで発表しています。
これをヒントに、弊社でも花き流通業界上半期についてまとめてみました。
まず社会の注目株といえば「令和」「10連休」「東京五輪チケット」。これは日経新聞の発表通りで、みなさまもうなづけるところでしょう。花き流通業界でもこれに連動したキーワードを挙げることができると思います。
ひとつは「令和フェア」。改元に因み、令和フェアを企画、開催された生花小売の方にお話を伺うと、どちらでもよく花が売れたとおっしゃっていました。それは卸売市場統計に表れるほど大きな波にはなっていないかもしれません。しかし、社会の動きによく合わせて花業界としても乗って行けた一つの注目すべきポイントといえるでしょう。
次に「母の日」。母の日前の大型連休は花業界は毎年無関係というわけではなく、母の日の売れ行き予測に大いに影響のあるものです。
今年の母の日は、チェーン店・多店舗展開の生花店さまなどに伺うと、販売状況はよかったとおっしゃいます。連休が明けてから、何日か平日があって母の日というパターンの方がお客様の反応が良いと、ある小売店さんから伺ったことがありますが、今年は10連休といえども明けてから母の日まで数日ありましたから、良かったのかもしれませんね。ただ小欄でも以前言及しましたように、鉢物のカーネーションは販売地域によって明暗を分けたようです。都心のより中心部、しかも地上に近い生花店さまは通常のカーネーションは売りにくかったようです。しかし、少し郊外に外れたり、都心でも地上から少し離れて高いところに店舗を構えるお店はカーネーションが定番商品としてよく動いたようです。(都心のグラウンドから水平に、また垂直に離れた売り場では、カーネーションが売れる??)まあこのようなことも含めいろいろと課題を見出した母の日でもありました。
そして3つめに(これもかなり大きなことですが)「品薄単価高」。5月くらいまでずっと続いていたように思います。まるで五輪のチケットの申し込みが殺到して、システム障害を引き起こしたような・・・なんてところまではいっていませんが、昨年からの天候、災害等の影響、及び人口の減少以上に速いスピードで減少する花の国内生産などの理由により、慢性的な品薄が続きました。
また、個人的には樹木葬への注目度アップを感じた上半期でもありました。
亡くなった市原悦子さんが樹木葬を選んでいましたし、NHKのある番組でも樹木葬の特集をしていました。電車の広告でも樹木葬をよく見かけました。
樹木葬が注目されているのは、墓の管理を継ぐ人への負担が少ないことや、あるいはそもそも自分の墓を管理する人がいないなどの時代背景を反映しているようです。そこへきて、樹木葬は常にその周りに季節の花が咲き、公園を散歩する多くの人が常に訪れるので、そこに納骨された方も寂しくないということでした。
来週は横浜パシフィコでフューネラルビジネフェアが開催されます。家族が変わり、人の考えが変わり、社会が変わり、墓や葬儀のあり方も変わっていく。フューネラルビジネスフェアでの令和時代における新しい提案にも注目してみたいと思います。
以上、2019年上半期花き流通トピックでした。
それではみなさま、ごきげんよう。