花研コーヒーブレイク
衝動買いからの脱却
2019.05.10
こんにちは。花研ブロガー1号ことボンソワール桐生です。
先日の某新聞の広告のページなんですが、買い物カートにタブレットがついたものが紹介されていました。(実際のタブレットはこちら)
なんか、シンプルでいいなあという感じです。スーパーなどで買い物をしながらその場ですぐに値段が計算されるので、会計が安心だし、値引きがあれば、ぴぴっと値引いてなんて感じ。わざわざRFIDもいりません。
ただ、盗難をどうするか、それが問題ですが、RFIDにしても同じことなので運営でカバーするほかないでしょう。もちろん導入にイニシャルコストはかかりますが、継続的に人件費を削減することを考えれば、1台単価もそれほど悪くないと思うのです。また、人手不足の中、求人作業の時間やストレスなど、間接的なコスト削減にもつながります。
こんにちは。ボンジュール内藤です。
このシステムについて、日頃スーパーで買い物をする機会の多いボンジュールとしては、ユーザー目線からとてもいいしくみと思いました。普段買い物カゴに商品を入れながら、およその合計は計算しますが500円単位の実にアバウトなものですし、だいたいは途中でわからなくなります。生鮮コーナーから回って野菜、魚、肉の順にカゴに入れていき、最後のチーズやナッツ類(←これが欠かせない)、お菓子コーナーに着いた頃には、合計金額の感覚も鈍っていて、ついつい欲しいままにカゴに放り込んでしまいます。
カゴが重ければいつもより高め、軽ければ安く済んでいるだろうと見当をつけてレジに臨むわけですが、合計金額がいくらになったかは告げられるまで正確なところは分からず、まあなんだか裁判の宣告を受けに行くような気分でどきどきします。
宣告後、
「うぎゃー、これじゃあ嗜好品は少し控えるべきであった!(+_+;)」
と反省したり、
「あー、あの特売品、今回買っておくべきだったな」
ともう一周しようかと考えたり。まあ、しないわけですが。
もし、このタブレットがあれば、こんなヒヤヒヤ感にさらされることもなく、計算しながら安心して買い物をすることができます。
しかし、翻ってスーパーの立場になってみると不要なものの購入や衝動買いを促すために、あえてこのシステムを導入しないということもあり得るのではないでしょうか。
【ボンソワール桐生】
スーパーは衝動買いだけを促すのではなく、さらに高い倫理観を求められる時代になるでしょう。
例えばあるスーパーでは「オネストカード」といって、その商品がなぜ安いのか、あるいは高いのかの理由が書いてあります。「魚の●●が不漁により入荷量が少なく、少し高くなっています」とか。このオネストカードは、企業の倫理観がシステムに既に反映されたひとつのスタイルといっていいでしょう。
販売に心理戦はとても重要です。ただ、衝動買いをあおるだけの戦略は社会の倫理観向上とともに、古いノウハウと化していくように思います。ネットスーパーやアマゾンなどで買う時も「今●●円です」と合計金額が記されます。どのような買い物においても「見える化」はマストになっていきます。リアル店舗だけレジに行くまで分からないなんていうしくみは、そろそろout of dateになるでしょうね。
【ボンジュール内藤】
企業も産業全体としても、生活者第一目線で便宜を図りつつ、今後ますます高い倫理観を問われる時代になっていくわけですね。
それではみなさま、ごきげんよう。
母の日最前線の方は何卒ご自愛ください。