花研コーヒーブレイク
冬至に「ん」
2011.12.15
1年で最も夜の長さが長くなる日が冬至。
冬は日が短く植物は枯れてしまい食料が手に入りにくくなる季節であるため、冬至は最も死に最も近い日とされていた。
そこで不安に感じた人々はその厄を祓うために体を温め無病息災を祈っていた。
冬至には「ん」のつく食べ物を食べると「運」を呼び込めるとされ、ダイコン、ニンジン、レンコンなどを食し縁起を担ぐ。
ではどうしてカボチャを食べるのか。
カボチャは南瓜(なんきん)とも呼ばれ、栄養価も高いことから好まれた。
ハロウィンに次ぐ二度目のベジタブルヒーロー。略して“ベジヒー”。(略す必要ないか?)
年に2回もヒーローになれる素材なんて、そうそうない。
「ドテカボチャ」とかいって悪口を言うときに使われるのに、なんだ意外と人気ものじゃないか、カボチャのやつ。
さてそこで連想ゲーム。
この時期に流通している「ん」が付く花と言えば・・・?
ラナンキュラス
アガパンサス
エリンジウム
オンシジウム
キンセンカ
サンダーソニア
シンビジウム
スイセン
ヒヤシンス
カーネーション
千両(!) この時期最もホットな品目のひとつですね!
デンファレ
ヒヤシンス
リシアンサス
リンゴ
ギンコウバイ
シクラメン そうそう、これもこの時期旬の一品ですね!
ポインセチア きたー(≧∇≦)!その通り!
こーゆーのは「花研手帳」を見ると一発でわかる。
ということで、運を呼び込む冬至の花き商材はこれで決まり。
ちなみに冬至は湯治(=自然治癒力を高める)に、柚子は「融通が利く」に通じることから冬至の日には柚子を風呂に入れる習慣ができた。
だじゃれから生まれた文化?日本人でやはり昔から地口が好きなんだ。
「ん」が「運」に通じるからカボチャを食べるなんてのも、冷静に考えたら結構強引。しかしやはりその時の旬のものをいただくと栄養価が高く、健康維持に一役買うわけだから、この季節にカボチャを食べようというのは間違っていない。とするとやはり理由は後付けなんだな。