花研コーヒーブレイク
令和初日
2019.05.01
こんにちは。令和元年初日のボンジュール内藤です。
昨日、平成の天皇陛下の最後のお言葉に熱く込み上げてくるものを感じたのは、きっと私だけではないでしょう。
「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と。
東日本大震災が起きたときのお言葉、退位を表明されたときのお言葉、そして天皇陛下最後のお言葉、いずれをとっても、とても誠実な方と思いながら拝見しておりました。
天皇陛下は退位されるだけで亡くなったわけではないのに、その一言で不思議なほどに感情がこみ上げるのは、やはり私の中に日本人のDNAがあるということなのでしょう。
また、新天皇のご即位を、心よりお慶び申し上げます。
さて、そんな令和元日、休憩時間にテレビの報道番組などを拝見していますと、アナウンサーのテーブルが、おめでたいこともあってどの局でも大変華やかに生花で装飾されていました。かといって、今週、生花市場でよく花が売れているかというと、そう単純には直結しないのですが、改元やスポーツ関係の大型イベントなどがあり、今年、来年あたりカテゴリーによっては花き需要の伸びが期待できるように思います。
例えば、改元に関する各種行事、会社・組織の設立、入籍カップルの増加も見込めるでしょう。それらに加え、オリンピックやスポーツ関係のイベントなどの装飾需要も伸びるのではないかと想像しています。
今年は9月にラグビーのワールドカップが開催されますし、2020年にはもちろん東京オリンピック。それに向けた選考会、大会運営、壮行会、慰労会や観客の宿泊・飲食等に伴う会場装飾などで切花の法人需要は微増が予想されます。
一方で、今年10月に消費税率アップとなるため、個人需要は何か消費を刺激する工夫が必要となってくるでしょう。
このような理由から、2020年末か2021年3月(2020年度末)までは多少切花の動きはいいでしょうが、それはこれらのイベント開催に付随するものであり、本格的な花消費の回復であると見誤らないことが重要ではないかと思っています。引き続き個人需要の開拓を行うとともに、これらの機会を活用して花や緑のある空間や暮らしが豊かであるという文化・価値の浸透、醸成させていくことが望まれます。