花研コーヒーブレイク
赤チンよ、さようなら
2019.04.17
こんにちは。ボンジュール内藤です。
本日、ニュースで赤チンの生産は来年12月31日をもって終了する旨を知りました。
一時期、赤チンを生産する企業は100社ほどあったそうですが、現在は既に国内1社のみ。赤チンの正式名称はマーキュロクロム液というそうですが、厚生労働省がマーキュロクロム、及びマーキュロクロム液を本年5月31日をもって日本薬局方から削除すると発表したそうです。
(ていうか、赤チンてご存知ですか、お若いみなさん??)
アタクシはまだ実家に行けば、使いかけの赤チンひとつやふたつありそうです。ここ何十年も使っていませんが、昔は大変お世話になりました。ケガをしたらなんでも赤チンの時代でしたから。
こうして時代はめぐり、令和の到来とともに昭和の産物がひとつひとつ消えていくということでしょうか。
さて、翻って花はどうでしょう。昭和に人気だった花は、姿を消すことになるのでしょうか。
平成に入り、国内の花き品目・品種数は、育種家や種苗会社、生産者、輸入商社のみなさまのお力をもって劇的に増加し、世界一と言ってもいいくらい豊富なバリエーションが揃うようになりました。
その一方で、消えていく品目があるのかと言えば、そういうことでもないようです。むしろ、昭和の時代に生産が盛んだった品目は、現在では基幹品目としてマーケットの中軸となっています。
品種を見れば新陳代謝を起こし、生産を終了したものがたくさんあるでしょうが、品目を見たところでは、生産量の増減はあるものの、品目まるごと市場流通から消えたというものは今のところ見当たりません。(もし思い当たる品目がありましたら、花研まで“こっそり”教えてください♪)
合理主義に走らず、文化や多様性を大切に育んできた結果ということでしょうか。それが日本の花きマーケットの良いところでもあり、世界で最も豊かな品目・品種を誇ることにも繋がったのかもしれません。
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農林水産省の広報誌『aff』最新号が発行になりました。タイムリーなトピックとして「平成の足跡 ~農林水産業を振り返る~」や「農林水産業×SDGs」などが特集されていて、興味深いですよ。
よろしけば、ご覧になってみてくださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。