花研コーヒーブレイク
プレ金の浸透度は?
2019.03.26
今週の金曜日29日は、(一般的には)2018年度末であり、本年度最後のプレミアムフライデーです。
2017年に始まったので、ちょうど2年目が終わるところです。
どなたさまも同様に感じていらっしゃるかもしれませんが、月末、とりわけ年末・年度末とプレ金が重なった場合、早く帰りましょうなんて、相当ハードルが高く、実行可能性は相当低いものと思われます。
今月は年度末最終平日とプレ金が重なり、来月もまた最終平日とプレ金が重なり、おまけに大型連休前最後の平日まで重なりますから、早く帰ろうなんてまず無理ではと思ってしまいます。(問題なく実行できる業種・企業もあるとは思いますが)
月末できちんと締めの業務をしてから帰って欲しい会社側が、プレミアムフライデーだから今日は早く帰りましょうなんて、矛盾していて会社側も推進しにくいような・・・だからプレ金振替なるものがあるのかもしれませんが。では月初にプレ金?いえ、月初でも同様に業務が集中する可能性がありますから、現実的には月半ばの金曜日などにしたら浸透度や実施企業数もいくらか違ったのではないかと思うことがあります。
とはいえ推進側は何かの意図があって最後の金曜日としたのでしょうから、どのようなことを意図したのか想像を巡らせれば、やはり一般的な給与支給日との関連からでしょうか。(ま、そもそもプレミアムフライデーを自分自身が楽しむというところとは、少しかけ離れたところで生活しているので、どのような意図でもプレ金享受側としては体制に影響ないのですが)
さて、では実際プレ金の浸透度や経済効果はどうだったのでしょうか。何事も効果は数字で見ることが重要です。プレミアムフライデー推進協議会が、本年3月4日におよそ2,000人にアンケートを行い、その結果を公表しています。
その結果によると、プレミアムフライデー当日、通常よりも早く退社したという者の割合は11.3%、振替えて実施を含めると20.6%。2,000人のうち400人は一応プレ金をenjoy.
で、分母2,000人のうちプレ金に何をしたかというと(つまり早く帰っていない人も含む、ということですね)、自宅でゆっくり過ごす(これも大事)が40%+、外食した・呑みに行ったが約15%(プレ金だからという理由によらない人も含むと思うのですが、調査票を拝見していないので何とも言えません)、変わらず残業をしていたが16%。
これが多いか少ないかではなく、これを一つの印として、今後ますますプレ金の経済効果、働き方改革効果をもたらすよう願っています。
そして、できればプレ金の経済的インパクトを測るとしたら、やはり小売側からのアンケート結果も知りたいところです。
このプレ金企画ですが、働き方改革と個人の支出が増えることが目論見でしょうから、月末や年度末と重なるような最後の金曜日にフィックスするなんて、アタクシに言わせればトラ金ですよ。(Tragic Friday=悲劇の金曜日)
それなら、自分の都合で月に1度、早く帰れる日を選べるよう融通の利くプレミアムウィークエンドとしてみるのはいかがでしょうか。(推進側としてはこんな提案、大きなお世話でしょうね。この欄はアタクシの勝手な意見を一定の範囲で書かせてもらえる唯一の場なので^ ^;なにとぞご寛恕ください)
日本人の生活改善と日本国の経済の活性化のために、ぜひこれからもプレミアムなんちゃらを続けてプロモーションしていただきたいと思いますし、いつの日かアタクシもプレ金にあやかり“追われない金曜日”を過ごしてみたいものです。(現在は“終われない金曜日”)そして、プレ金を楽しむ人たちに、さらなる充実を提供する側に立つのも素晴らしいということを付け加えます。