花研コーヒーブレイク
イベント「インテリアとしてのいけばな」開催報告!
2019.03.07
3月2日(土)新宿でイベントがあり、トークセッションに参加させていただくため、
イベント名:「インテリアとしてのいけばな」100人ワークショップ
主催:全国花き振興協議会さま
共催:リビングデザインセンターOZONEさま、花き流通情報連絡協議会さま
協力:公益財団法人日本いけばな芸術協会さま
イベントは、インテリアのひとつとして暮らしの「いけばな」をライフスタイルに取り入れるきっかけを作りから方法を学んでいただくことを目的とし、トークセッションから、いけばなの家元によるデモンストレーション、ワークショップ、国産花きの展示などが行われました。
会場はリビングデザインセンターOZONE。大変広いホールで行われました。参加無料で定員は100名。
4-500名は夕に入りそうな会場ですが、この広さで100名なのは、いけばなワークショップがあり、ご参加のみなさまにお手元を広く使っていただくため。
会場入り口では、7県による特産花きの展示が行われました。
7県は愛知、宮崎、群馬、茨城、千葉、静岡、鹿児島(順不同)。
千葉県ブースの方に伺いますと、
「カラーとストックを展示して、参加者の方に“カラー香りがするんですよ”とお声がけすると、とても反応が良かったです」
とおっしゃっていました。生活者の声が直接聞けるというのが貴重な機会です。
イベント冒頭のトークセッションは、以下の4人で行われました。
・公益財団法人日本いけばな芸術協会常任理事
国風華道会 第3代家元 海野俊彦氏
・リビングデザインセンターOZONEの館長 塚本文雄氏
・枻(えい)出版社のファッションユニット ユニットリーダー 杉村貴行氏
・病み上がりの花研ブロガー2号
さすがインテリアを提案される商業施設だけあり、ステージ上に並べられたのは北欧デザインを中心としたおしゃれな椅子の数々。ソファに対し、このように1人掛けの椅子をイージーチェアというそうです。
花研ブロガー2号は一番左のピンク色の椅子に座らせていただきました。
何でもペリカンをイメージしたデンマークのデザイナーによるものだそうで、そのすぐ右の水色の椅子と併せ、結構お高めなのだそうです。
右から2番目がスウェーデンのデザイン、右の籐の椅子が日本人デザインによるものだそうです。
トークは、塚本氏のリードにより、インテリアに花やグリーンがある必要性、効能から、取り入れ方のアイディアなどについて展開しました。また国産花きの素晴らしさについても、ご紹介させていただきました。
デモンストレーションは、国風流華道会家元海野氏により8作品ほどがお披露目されました。
「インテリアとしての~」というテーマに沿って、大それた作品というよりは、一般家庭に調和するいけばな作品をご紹介いただいました。いずれもさすが洗練されて、素晴らしいですね。
広い会場なので、遠くからお手元が見えにくいため、大きなスクリーンに映し出されていました。
そして、最後にお待ちかねのワークショップ。
こちらが海野先生が作られた作品サンプル。
しかし、実際には細かなルールなどをおっしゃることはなく、皆様自由にいけていらっしゃいました。
すごいところは、いけばな芸術協会の講師のみなさまが、流派をまたいで30人くらい会場に詰めてくださり、参加者2-3人に講師一人がつき、実際には懇切丁寧にサポートしてくださったということです。これはやはりいけばな芸術協会さまだからこそ実現した協力体制でしょう。
また、いけばなキット100名分の中でも、座る場所によって花材が異なるので、好きな花材を選ぶこともできます。4-5パターンくらいあったでしょうか。
逆に言えば、座ったところに置いてある花材をいかに生かすか、ということも課題になってくるのですね。
参加者の多くは女性でしたが、男性やちびっこのご参加もありました。
どなたさまも真剣に取り組む姿が印象的でした。
花材、剣山、及び容器(花器)は参加者様へのお土産。これをきっかけに、ご参加のみなさまが少しでも花を暮らしに取り入れ、より豊かな生活を楽しんでいただけるようになるといいですね。