花研コーヒーブレイク
今週の中央通路は花盛り!
2019.01.23
大田花きのホームページ内「産地ウンチク探検隊」を更新いたしました。
今回はJA信州諏訪さまのアネモネとアルストロメリアです。1998年冬季長野オリンピックのビクトリーブーケのご紹介もしています。
さて、今週の大田市場花き棟の中央通路は、先週のスイートピーウィークに引き続き、とても華やか。ダイジェストでご紹介いたします。
まずはエチオピアのバラから。輸入商社のクラシックさまからの商品です。
展示の解説によると、オランダでトップレベルの生産技術を持つ生産者さんが、バラ生産に最適なエチオピアの気候を生かして生産しているのだとか。「技術場×環境」の両方が揃った場所であれば、良いものができるのも納得です。
さらには、エチオピアのアディスアベバ空港から直行便で日本に空輸され、しかも輸送中はコールドチェーンが徹底されているのだそうです。国際的な環境認証、生産認証等も取得され、エチオピアのバラ生産の先進性を垣間見ることができます。
発色の良いものから優しいパステルカラーの品種まで。輪サイズも茎もしっかりした良いもののようにお見受けいたしました。
中央には愛妻の日に向けた旬のチューリップのプロモーション。全国大生産地のトップ3である新潟県、埼玉県、富山県が3県合同で開催しています。
こちらは富山県の株式会社センティアさまからご出荷いただいているマリット。2016年のフラワーオブザイヤーOTAで特別賞を受賞されました。(新聞記事にも掲載されました。記事一例はこちら)
シンプルな形でありながら、ふっくらとした誰にでも愛される丸みを帯びて、この寒い冬でも明るさを演出してくれています。いつみても素敵な花です。
また、クリザールさまのチューリップ専用前処理剤の効果を謳っています。再生動画で効果のほどを示してくれていますが、拝見いたしますと日持ちが大幅アップ!世界初のバブル経済事件が「チューリップバブル」(1636-1637)ですが、これはまさに「チューリップ革命」!
動画ばかりでなく、実際に花束にした状態で前処理剤アリ/ナシにて実証実験中!
中央通路は相当気温が低いので、どのくらい差が出るかわかりませんが、経過を追ってみたいと思います。
まだまだ大寒なのですが、チューリップの展示が中央通路で行われると、「春はすぐそこ」と感じます。
ショーケース左は千葉県佐倉市花き園芸組合さまのオリエンタルユリ。ユリの芳香がショーケース内に充満しています。
ショーケース右側は、受験シーズン真っ盛りのこの時期に「受験生への応援花」が提案されています。
ひとつはマーガレット。
開花が終わっても落ちないので「落ちない花」として受験生を応援します。
次にラナンキュラス。
豪華に花咲くラナンキュラスは「合格」への縁起物。
そのほか、ガクが落ちない⇒「学が落ちない」ところから、展示はありませんがクリスマスローズなども合格祈願の花として提案されています。
個人的には、隣のショーケースに飾られていた百合の花も「百回合格!ユリの花」として、受験生を応援する花になるだろうと思っています。純白で上向きなオリエンタルなど豪快ですし、縁起の花として素晴らしいではありませんか。
そのほか、ショーケースには芳香バラやスナップなど、脳の活性化に効果があるとされる香りの花が提案されています。
最後に枝物。
3月3日桃の節句を目前に、香川県の丸福清花園様と群馬県のJA赤城橘さまより、桃のご提案。
丸福清花園さまのチラシを拝見しますと、
展示の「花桃曙®」(はなももあけぼの)は、水揚げ抜群、花落ちが少なく、開花のプロセスを楽しむことができると。
花桃の生長点(芯)には虫が付きやすいのですが、それにもかかわらず、花枝生育中は安心安全をお届けするため、有機リン系農薬や化学肥料も使わないのだそうです。
通常は虫が成長点を食べてしまうので、切ってしまうことが多いのです。シンプルでナチュラルな生産でも尚、枝の先端にはぷくぷくと愛らしいツボミが。
このように成長点を切らず、ツボミが先端まで付くのが丸福清花園さまの桃が全国で愛される理由です。
次に旬を迎えるミモザ。3月8日はミモザの日です。
山口県周防大島(←瀬戸内海に浮かぶ島で、「瀬戸内のハワイ」と呼ばれるいいところです^^!)の國司(くにし)グリーン様より出荷されています。金葉と赤葉それぞれにきれいですね。
もう一つ枝物。JA静岡市さまからコノハナサクラ。ヤマザクラの変種で、花のサイズは啓翁桜くらいですが、短い枝にたくさんの花を付けるのが特徴です。ぬぁんと静岡市のお茶の生産者さんたちが取り組まれた枝生産で、今期初のご出荷なのだそうです!これは楽しみ。是非皆様もお試しくださいませ。ちなみに、3月27日は桜の日です。