OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

赤いスイートピーと黄色いスイートピー

2019.01.09

いよいよ最盛期を迎えるスイートピー。

この時期、スイートピーについていろいろ聞かれることもあれば、プチコラムを書かせていただくこともあったり、ラジオなどのメディア等で一般の方向けにお話しさせていただくこともあったりして、某スイートピー博士(←ホンモノ。ここではDr.スイートピーと呼ばせていただきます)のご指導を仰ぎながら、スイートピーについて調べ物をする機会がよくあります。

 

Dr.スイートピーによると、スイートピーが持つ色素は16種に分けられ、それが世界の中でも共通認識なのだそうです。

16種類の色の中に、白、桃色、淡紅色、茶色、紫色、緋色などがあります。緋色、つまり赤の色素も以前から確認されていて、名曲「赤いスイートピー」がリリースされた1982(昭和52)年1月当時には、すでに赤系のスイートピーは存在していました。

確かに今ほど鮮やかな赤ではなかったかもしれません。ちょっとレンガ色だったり、ピンクに近かったり、あるいはくすんでいたりしていたかもしれませんが、実際には1800年ごろに既に存在していたのだそうです。

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意外にも、スイートピー16種の色の中になく、現時点で色素を持っていないのが、黄色なのです。

弊社の花き取引情報提供サービス「ここほれわんわん」を見てみますと、シーズンに300品種近く取引されるすべてのスイートピーの品種の中で、最も取扱本数の多いのは・・・

「スイートピー イエロー」

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食用の染色液を使って、染めているのです。

ムラなく、きれいに染められているため、染めとは分からないくらいの完成度が高いですし、染めとわかっていたとしても、全く気にならないくらい自然です。

 

2番目に多いのが、「ファーストレディ」という淡いピンク。これは納得。

3番目はその年によって、「グレース」という淡い紫色だったり、「ダイアナ」というファーストレディよりは少し濃いピンクだったり。

「ステラ」という淡く黄色っぽい品種も、毎年取引量の上位にランクインしますが、これは厳密には黄色ではなく、クリーム色に分類されます。

 

クリーム色はあるけど黄色はない。

赤いスイートピーはあるけど、黄色いスイートピーはない(染め以外)。

でも生花店では黄色いスイトピーはたくさんあり、赤いスイトピーの方が見る機会が少ない。

 

染めた品種が全品種の中で取引量1位になる品目というのは、他にはなかなかないように思います。

黄色が多いのは、この時期に必要とされるスイートピーの需要に合せた供給の結果なのでしょう。

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