花研コーヒーブレイク
農業総産出額と花き総産出額
2018.12.26
本日付、日本農業新聞の1面に「農業総産出額」9.3兆円、2000年以降最高(2017年)との記事。前年より0.8%プラスです。
記事によると、飼料用米などへの転作が進み、主食用米価格が回復したことが要因の一つ。
良いニュースのように思いますが、花き総産出額は3,438億円で、前年対比3%減。農業総産出額に占める割合も必然的に減少。1%減の3.7%となっています。
農業総算出額、及び花き総産出額は、「フラワービジネス手帳2019」巻末「DATA8」に、1997年から直近までのデータが掲載されています。ぜひご参照ください。
フラワービジネス手帳の2017年データは、「-」となっていますので、最新データを以下のようにご記入いただければと思います。
農業総算出額 92,742(億円)
花き総産出額 3,438(億円)
農業産出額のうち花き総産出額 3.7%
こんな感じ↓。農業総産出額は増えていますが、花きの総産出額はマイナス3%です。
農業総産出額に占める花きの総産出額は、2000年前後には5%でしたが、現在では4%を切り、直近では3.7%。1997年からのデータの中では最小です。花きは施設園芸として、狭い面積でも効率良く作れ、単位あたりの収量が高く、農業の中では高収益品目の位置付けとして注目され、戦後その生産額を伸ばしてきました。現在はそうとばかりも言えないのかもしれません。
ところで、明日から日本列島に強烈寒波襲来との予報。年末の帰省ラッシュと重なり、交通機関における混乱が懸念されています。先日、小欄にて冬至のことについて言及いたしましたが、手元のこよみ事典によると、冬至を過ぎたころから、次第に寒さも厳しくなり、年末頃に日本列島を通過する低気圧を「年末低気圧」と呼び、これを境に本格的な冬の寒さが到来すると。
なるほど、この天気の乱れは日本のこよみ上、通例のことだったのですね。とはいえ、公共の交通機関が乱れたり、道路事情が変わると、私たちの予定や生活にも大きく影響するものです。備えと心づもりが必要ですね。