花研コーヒーブレイク
pantone color of the year2019 カラー・オブ・ザ・イヤー
2018.12.11
毎年楽しみにしているパントンのカラー・オブ・ザ・イヤー2019が発表されました。
2019年の色は「リビングコーラル」です。
ゴールドトーンをベースにした、温かみと楽しみを感じるコーラル(珊瑚)カラー。
「楽観的なマインドと楽しさの追求への人々のニーズを具現化している」のだそうです。
今年の色を発表して20年になるパントンですが、興味を持ちつつも、多くの場合、発表された色の日本社会との接点や共通点を感じることあはりませんでした。しかし、2017年「グリーナリー」、2018年「ウルトラバイオレット」あたりは、かなり・・・的確というと語弊があるのですが、なんといいますか、社会トレンドや花トレンドとも大いに関連を感じた色味だったように思います。
2017年はフレッシュで爽やかさのあるイエローグリーン「グリーナリー」が、今年はドラマチックな紫色「ウルトラバイオレット」が選ばました。
ちなみに、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)が発表した2019年の色は、アウェイクニングオレンジ(Awakening Orange)です。
Awakeningとは「覚醒」「気づき」という意味を持つことから、元号が変わる2019年、気付きと覚醒を以って新しい時代に向かうような快活なオレンジを選んだと発表しています。
2018年は、これまで隠されていた悪しき習慣が次々と明るみに出た年。確かに、アメフトの悪質タックル、医科大の入試優遇、そのほかスポーツ界でのセクハラ・パワハラ問題などなど、枚挙にいとまがありません。
悪しき習慣を正し、本来あるべき姿に気づき、より良い未来に向けて踏み出す時だからこそ、前向きなエネルギーを象徴するこの色がふさわしい。目の覚めるような香りとフレッシュさを持つオレンジカラーで明瞭な意識を持って、未来に向かっていく色と説明しています。
こちらもとても納得してしまう選出です。
リビングコーラルとアウェイクニングオレンジ、花き業界での消費と反応にもよく注目していきたいと思います。
さて、明日は「今年の漢字」の発表日です。こちらも楽しみにしています。