花研コーヒーブレイク
大阪万博開催決定
2018.11.27
2025年、大阪での万博開催が決定しました。メイン会場は夢洲(ゆめしま)・・・大阪の海に浮かぶ人工島・・・ですが、サテライト会場として、1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」(花博)の会場で常設展示を行い、開幕後も関連イベントの実施が検討されているのだとか。
前回、日本での開催が1970年でしたから、55年ぶりの開催です。
ちなみに、東京オリンピックも1964年に続き2020年に開催決定となりましたので、56年ぶりとなります。
どちらも55-56年ぶりというのは全くの偶然ですが、よく花のトレンドのお話をさせて頂くときに引用する「トレンドのサイクルが7年×8ブロック=56年で一周する」という説に(たまたま)近い結果となりました。
とはいえ、他の国ではこのようなサイクルにはなっていないので、やはり単なる偶然です。
例1:パリオリンピック開催1900年→1924年→2024年と実に100年ぶり!
例2:ロンドン 1948年→2012年で64年ぶり
例3:アテネ 1896年→2004年で108年ぶり
例4:ロサンゼルス 1984年→2028年で44年ぶり
まあ、そんなことを考えていましたら、通りがかりのさすらい人が別の開催サイクル説を展開していきました。
「東京オリンピック開催56年ぶりというのは、多分偶然のことではない」
なぬ?
「夏季オリンピックが4年ごとの開催だから、56を4で割ると14。
夏季オリンピックを開催できるくらいの経済力を持っているところは、世界の中でだいたい14-15か国くらいだということだと、ぼかぁ思っているよ」
このように言って、また風のように通り過ぎていきました。
なるほど。
ではどんなものかと経済力を見るために、ひとつの指標として世界のGDPランキングを参照してみました。
2017年時点で上位から、米国、中国、日本、ドイツ、イギリス、インド、フランス、ブラジル、イタリア、カナダ、ロシア、韓国、オーストラリア、スペイン(14位)と続きます。1968年オリンピック開催のメキシコが15位。
この順位は時代とともに多少なりとも入れ替わりますが、およそ開催時において、14-15位くらいまでにいる国が立候補をして開催地として決定する。およそそんなものだということですね。
面白い切り口でした。
さすらい人よ、ありがとう。
来年2019年には初めてのラグビーワールドカップ日本開催、2020年にオリパラ開催、2025年に万博と国内での大きなイベントが続きます。日本は今後、成熟国家としてこのような国際的なイベントのホスト国として存在が高まっていくでしょうか。莫大なお金がかかることですから、投資に見合うリターンが見込めないといけませんが。
55年ぶりの大阪万博開催決定に際し、そんなことをつらつらと考えていました。