花研コーヒーブレイク
大坂なおみちゃん ファイナルの花
2018.09.25
昨日は中秋の名月。1年で最も美しいといわれる月を臨める瞬間でした。
大田市場花き部の上に低く浮かぶお月さまを橋の上から眺めていました。
「なぜ秋の月は美しいのか」
そんな疑問に答えてくれる生花店さまがありました。上の写真はその生花店さまが自社で作り、無料で配布していたチラシです。デザインも上手ですね。
その内容によると、春は大気が霞や靄に包まれ、夜空にぼんやりと浮かぶ「おぼろ月夜」になるし、夏の月は低い位置にあり、地表付近の塵などにじゃまされたり、光が大気に吸収される「減光」という現象から、暗くなる傾向に。
また、冬は月が高い位置にあるため、月よりも星を楽しむのが乙。
そこへきて、秋は明るい星が少なくなり、淋しい夜空になりますが、空気が澄み始め月明かりがはっきりとして美しさが際立つのだとか。1年のうちでもっとも明るく澄んだ光を放つのは、この秋なのだそうです。
このような暦と生活の楽しみを教えてくれる生花店があるのって嬉しいですね。
満月は今晩ですが、関東地方では曇天でお月さまにはお会いできそうにありません。もし月を臨める瞬間がありましたら、どうぞ夜空を見上げてみてください。
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さて、昨日の小欄の続き、9月23日の日曜日に決勝を迎えたWTA東レパンパシフィックオープン、注目の決勝戦、なおみちゃんは惜しくも敗れてしまいました。
「これまでに経験したことがないくらい疲れていた」というなおみちゃん。
米国や日本などのメディアやスポンサー企業などに引っ張りだこで、本業のテニス以上にやることが多く、得体の知れないものに振り回される疲労感のようなものがあったかもしれませんね。ウィルス性疾患のため、次にエントリーしていた中国でのツアーはキャンセル。この機会にゆっくり体を休めて、シンガポールのWTAファイナルズに備えていただきたいと思います。
さて、その東レパンパシでは、なおみちゃんの入場ブーケにも目が行きました。
こちらが準決勝の時の入場ブーケ。
ファレノとシルバーに染められたのアスパラガス(?)が使われています。
こちらが決勝戦の時の入場ブーケ。
それまでの試合より一回り大きくなって一段と豪華に、白いファレノのほかにオリエンタルユリをメインで使っていました。
対戦相手のプリスコバ選手(チェコ)にも、白いオリエンタルユリとピンクのファレノの揺れるブーケ。
なんと、このブーケを作っているデザイナーさんが分かってしまいました!
何となくご本人のブログから、以前からパンパシの花装飾やブーケ作成などをされていることはわかりましたが、入場前に大坂選手に直接このデザイナーさんがブーケを手渡して、エールを送っていたところがテレビに映ったのです。とても有名なデザイナーさんですよ。
大坂選手の視線の先に、そのデザイナーさんが。ブーケを受け取った後に「ありがとう」などといっているのかもしれませんね。
そしてもう一つ、準決勝と決勝と、なぜかなおみちゃんのベンチの後ろには、爽やかなブルーのデルフィニウムのアレンジメントが置かれていました。対戦相手にはなかったのですが、その理由はわかりません。
さて、最後にちょっとしたネタ。
実は対戦相手のプリスコバ選手、姉妹でプロテニスプレーヤーとしてツアーを回っています。
しかも、一卵性の双子の姉妹です。まるでそっくりで、替え玉が利きそうなくらいですが、そうは問屋が卸さないのが面白いところ。
なんと、利き腕が違うのです。今回の対戦相手、世界ランク8位(9月23日時点)のカロリナ・プリスコバ選手は右利きで、クリスティナ・プリスコバ選手は左利きなのです。