花研コーヒーブレイク
ギフトショースキミングレポート
2018.09.06
久々にギフトショーを訪れました。
スピードモードで見てきましたが、かいつまんで気付いたことを記します。
①フェイク商材の台頭
観葉、多肉類でもフェイクフラワー(アーティフィシャル)が広がっています。高額商品なものも散見され、例えば松(盆栽・枝物)のフェイクフラワーなら数万から什器込みで十数万円の商材なども提案されていました。
ちょっと前なら、フェイク感が強く、目に留まらなかったようなものでも、面白いもので最近はよく目につくようになりました。松なら、飲食店などに定番で置いておくにも、ジャパニーズテイストを演出するのに大変良い商材に思いました。
社会全体でフェイク商材に対する印象・見方が変わったのかもしれません。
もしくは、フェイクかリアルかという認識がもう誤っていて、リアルがあってフェイクがあるという固定観念が、リアル敗北要因の一つになりえるのではないでしょうか。
オブジェなのですから、きれいで使う人にとって便利であれば、その方がいいのです。それを踏んだ上で、リアルはリアルの良さを伝えていく必要があります。
切花でもフェイクが増えています。アーティフィシャルフラワーと呼ばれるものはもうあたり前で、近年はソープフラワーという商品群が人気です。
ソープフラワーはその名のとおり、セッケンのような優しい香りがつけらた商品。(素材はセッケンではないようです)
ブーケやお供えの花束、アレンジメントに加工されたものや、素材として流通することもあります。手間がかからない、というところが最大の売りです。
②プリザーブドフラワーの変化
プリザーブドフラワーを使ったレッスンのメニューが、アレンジメント作成のみならずハーバリウムにも広がっている。プリザーブドを使ったハーバリウムもあるのです。
洋風仏壇用に合せた洋風のお供え花をプリザーブドで作るということもあるようです。
このように用途が徐々に変化してきて、これまでパステルカラーが中心だったプリザーブドは、レンガ色やダークパープルなど落ち着いた色目の商品も増えていました。
上記①と②を考えると、生花や観葉植物の代替品として、管理の手軽さ、安心(安全性)を評価され、アーティフィシャルやプリザーブドのマーケットが広がっているように思います。
③苔の楽しみ
苔を使った商品が増えています。
苔玉が以前流行ったのが2003年頃。ミニ観葉やミニ盆栽が流行り、更に苔で覆うことでインテリア性が高まりました。
昨今人気は、苔を素材として利用するのではなく、苔そのものを鑑賞対象として楽しむのが特徴です。多くの企業が苔をブース内で展開していました。
苔は管理が容易です。屋内で弱光、水さえあればよく、実は土が不要です。実は苔には根がないのです。
苔の人気の裏にも、管理の容易さがひとつあると思われました。
以上から、管理が簡単なものが受けていると展示会で感じた次第でした。