花研コーヒーブレイク
秋の足音
2018.08.22
「秋の足音」とは子どものときにによく書道で練習した四文字ですが、本当に生活の中でも頻出する、あるいは頻繁に感じることがあるフレーズだなと思います。
8月7日は立秋でしたが、花市場ではお盆が過ぎると一気に表情が変わります。変わるように思います。昔から感じている個人的な印象です。
仲卸さんにはハロウィン用のカボチャが並び、生花店の店頭でもケイトウやアマランサス、アルストロメリアのタネ、ナタマメ、コニカルなど秋色の商材が増えてきています。
そして、大田市場の中央通路では、すっかり初秋のアイコンとなっている「尾瀬片品の花」。群馬県のJA利根沼田さまからのアナベル、空色アジサイ、コチナス(スモークツリー)などの名産品目が展示されています。
花き市場で仕事に従事するようになって以来、尾瀬片品の巨大グリーンアナベルを秋の足音の一つとして捉えるようになりました。(個人的な感想です)尾瀬片品の花のシーズンになれば、もう秋。
花はいつも季節の到来や移ろいを知らせてくれるもの。昔の人は樹木や草花の開花を見て農作業の時期を見計らったと言います。外は暑いのですが、夏至から2カ月が過ぎ、日差しは傾斜を伴うようになり、太陽光線もジリジリ(!)から少しやわらかみを帯びたように思います。農作業をする方は、もっと敏感に変化を感じていらっしゃることとお察しします。
花研では、今の時期から年末に向けて加速していくシーズンです。2018年の実りを残すためにも、「地道にじっくり疾走」したいと思います。矛盾しているようですが、していないつもりです(笑)
花業界の専門手帳も近々発売の予定です。