花研コーヒーブレイク
リンドウでした
2018.08.20
本日のNHKマイあさラジオ、オススメの花は「リンドウ」でした。
リンドウは日本では自生品種。
清少納言が『枕草子』の中でリンドウの色彩の美しさを「いとをかし」と謳ったり、源氏の紋章のモチーフにリンドウが使われるなど、昔から日本人との接点が多く、その雰囲気からも和花のイメージが強いが強いのですが、実は世界各地に300-400種ほど自生していると言われます。
ヨーロッパやアメリカ大陸、オセアニアなどに自生種がありますし、日本のニューHBアシロライトブルーなどは、ノルウェーの自生品種と交配したと聞いていますので、リンドウは決して日本固有の花というわけではないのです。
清少納言や源氏は1000年前の話ですが、西洋やエジプトでは2000年前からリンドウの根を薬草として使っていたほど。
日本でも清少納言の時代よりさらに古くから使っていたのかもしれませんが、わかりません。
リンドウに関する最近のトピックスとしては、みずほ情報総研さんのお手伝いでアフリカのルワンダ共和国で日本流リンドウの切花生産が始まったことが挙げられます。出荷先はヨーロッパです。以前小欄でもご紹介させていただいたことがありました。
これから9月、10月に向けての晩生タイプのリンドウは、開花した品種が増えてきます。カラーバリエーションも増え、明るくて華やかな品種が増えてきますので、仏花としてばかりではなく、是非秋を彩る花としてお楽しみいただければ幸いです。
次回は9月17日です。
【様々なリンドウ】