花研コーヒーブレイク
ジェネレーションZ!
2018.08.08
JFMAのアフタヌーンセミナーでは、JFMA史上初の試み「高校生によるプレゼンテーション」が開催されました。
なぜそのような企画に至ったか、ご興味のある方がもしいらしたら別途ご説明申し上げたいと思いますが、終わってみると花き業界にとってはなかなかいい機会だったように思います。
プレゼンをしてくれたのは、2001年生まれの高校2年生たち。JFMAが誕生したのが2000年ですから、JFMAより1年若いというか、まあ同世代ですね。
この世代は、アメリカや中国などの大国における社会一般には新しい消費傾向を作っていると言われるミレニアル世代(1981年代から1996年頃)の次の世代で、1997年から2010年の間に生まれたジェネレーションZと呼ばれる人たち。
ジェネレーションZの特徴としては、生まれたときからインターネットがあったデジタルネイティブであることですが、更には、常にSNSやタブレット、スマートフォンなど比較的新しいテクノロジーが既に溢れていたということがポイントです。Z世代は生まれたときからの“真のデジタルネイティブ”とも呼ばれることも。アメリカや中国、ヨーロッパなどでは大きなマーケットを狙うためには、この世代の感性や嗜好、また思考を知ることが重要なマーケティング戦略と捉えているようです。
翻って日本はどうかと考えると、人口動態が異なるからか、この世代の好みに耳を傾ける機会が少ないように思います。花き産業を振り返れば、花育と称し、小学生くらいまでの若い世代には、花と接する機会を積極的に設け、また20代以降の社会人に対しても、FlowerBizやフラワーバレンタインなどの提案をしています。ところが考えれみれば中学生から大学生くらいまでの世代へのアプローチが抜けてしまっているように思います。
高校生・大学生、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代・・・などと、世代別に花や植物に対する嗜好やアイデアなど、定期的に話を伺う機会があっても面白いのではないかと思いました。
プレゼンはどうだったかというと、さすがその高校で第1位に選ばれた優秀賞だけありました。ジェネレーションZの人たちらしく、人や暮らしのためのAIを使った花の提案が高校生4年で行われました。ポイントは「人のための」ということのように思います。
高校生たちのプレゼンは、分かりやすくて、堂々としていて、素晴らしいものでした。プレゼン後も、高校生にいろいろ質問してみましたが、急な質問内容にもかかわらず、4人全員がそれぞれに違う意見やアイデアを持って答えられるということに感心してしまいました。