花研コーヒーブレイク
NHKマイあさラジオはヒマワリ
2018.07.23
今朝のNHKマイあさラジオでは、オススメとして「ヒマワリ」をご紹介させていただきました。
古代インカ帝国で「太陽の花」として観賞用としても食用としても重宝されていました。そのヒマワリは、大航海時代にヨーロッパに伝えられ、それが中国に渡り、江戸時代初期、中国と貿易のあった日本にもたらされました。
しかし、古い文献を読むと、花径が驚くほど大きいヒマワリは、むしろ江戸時代の人には奇異な花に映っていたようで、園芸好きな江戸の人たちの間では、あまり評価は高くなかったと記されています。
そんなヒマワリが切花として人気が出たのは、やはり育種と生産技術によって小輪化に成功したからでしょう。
ダリアやラナンキュラス、トルコギキョウは大輪化することで一躍人気になりましたが、ヒマワリはその逆で小輪化することで人気が出たという、珍しいケースかもしれませんね。
また最近は、上向きのヒマワリも次々と開発されて、用途が広がっています。
上向きのヒマワリ↓
ちょうど先週、大田市場で展示されました。
こうして並べてみると、わかりやすいかもしれません。↓左の写真が横向きのヒマワリ。元々のヒマワリの習性です。それが品種改良によって上向きになったのが右の写真です。
ヒマワリの育種は日本が盛んです。世界に流通しているヒマワリの品種の多くは、日本の企業によって育種されたものが多い・・・というか、具体的な数字は分かりませんが、「ほとんど」と言っていい数字に近いと思います。
ヒマワリの性質も見た目も大変優れた品種がたくさん流通しています。
このような水彩画のような刷毛目模様が入った品種やチョコレート色のものなど、ヒマワリと一口に言っても、とてもバラエティに富んでいます。
ヒマワリのお勧めの飾り方は、様々な品種を1本ずつ組み合わせて飾ることです。
1種類を何本も飾るより、動きが出ておしゃれになりますよ。
茎についている繊毛(ケバケバ)が水に浸かると、水が汚れやすいので、くれぐれも浅水で!
次回は8月20日(月)です。